2020年11月6日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.東京ヤクルトスワローズ戦で引退となった中日ドラゴンズの吉見一起について元近鉄西武の金村義明、元横浜の野村弘樹、横浜で監督をしていた大矢明彦がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。

 

吉見の引退スピーチの一部

吉見 ドラゴンズに入団してたくさんの出会いがありました。この世界に導いていただき、プロ野球の厳しさを教えてくださった落合さん。入団してすぐに僕がこの世界で生きる道を示してくださった森さん。「打たれても俺の責任だから、その代わりに考えて、低く投げてこい」と言っていただき、僕をリードしてくださった谷繁さん。ピンチの時など、マウンドに来てくださり、いろいろなアドバイスをいただいたり、俺のところに打たせてこい、ゲッツーを取るからと僕を鼓舞してくれた先輩方。たくさんの人と出会って、僕はきょう、ここに立つことができています。ありがとうございます。選手の皆さん、ドラゴンズは強いです。もっともっと強くなると思います。いつ終わるか分からない人生、一日一日を大事にして、後悔のないように。今年、独走したジャイアンツを倒して、優勝して、与田監督を男にしてください。必ずできると思います。期待しています。15年間、幸せなプロ野球人生でした、本当にありがとうございました。そして野球の神様、ありがとう。

 

 

吉見を語る

通算成績(プロ15年)
223試合 90勝56敗 奪三振845 防御率2.94
最多勝2回 最優秀防御率1回 ベストナイン1回

 

アナ 野村さん、吉見投手の引退セレモニーはいかがでしたか?

 

野村 本当にいいピッチャーでした。とにかくコントロールも良く、勝負の時には大胆にいくという、そんな印象でしたね。金村さんはいかがですか?

 

金村 本当に精密機械のようなコントロールでキャンプでドラゴンズのブルペンに行くのが楽しみでしたね。

 

野村 大矢さん、キャッチャーとして見てて、受けてて楽しそうなピッチャーでしたよね。

 

大矢 そうですね。谷繁のミットがほとんど動かずにそこに投げれるピッチャーだったんだけど、引退スピーチを見てると、私たちが外で見ているよりも壁にぶつかったりしてたんだなってつくづく思ったね。あぁ、吉見でもそうだったんだなって思いますよね。

 

野村 うーん。もっと晴れやかなイメージもあるんだけど、引退スピーチでは苦しさが滲み出ているような印象を持ったんですよね、金村さん。

 

金村 そうですね。ただ、それは彼の人間性もあると思いますね。本当に感謝の心を込めた今日のスピーチでしたよね。

 

野村 うんうん。

 

 

以上です。

素晴らしいスピーチでした。
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