2020年11月11日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.広島カープ戦で全日程を終了した今季の中日ドラゴンズについて元ロッテの里崎智也、元横浜の斎藤明雄、ヤクルトで監督をしていた真中満がフリーアナウンサーの黒澤詩音と共に語っています。
もくじ
勝利の方程式確立
アナ 中日は今季最終戦の広島戦で勝利。8年ぶりのAクラス入りを果たしました。
真中 ドラゴンズは3位で非常に頑張ったシーズンでしたね。
打率.252(リーグ4位)
本塁打70(リーグ6位)
得点429(リーグ6位)
盗塁33(リーグ5位タイ)
防御率3.84(リーグ4位)
失点489(リーグ4位)
失策51(リーグ2位タイ)
里崎 僕なんて1位予想ですからね。
アナ そうですよね。
里崎 だから序盤に怪我人が多かったのがちょっと苦しかったのかなというところもありますし。
真中 はい。
里崎 あとはリリーフが上手く回らなくて前半戦はバタバタしたかなと。
真中 そうですね。
里崎 前半戦も大野がいいピッチングしてたのに援護点がなくて勝てなかったんですよね。それが中盤から終盤は勝てるようになって、後ろも祖父江-福-マルティネスでいい形でいけたんで、来年こそはいけるんじゃないですか。
福 53試合30HP(リーグトップ) 防御率3.55
マルティネス 40試合21S(リーグ2位) 防御率1.13
真中 ですよね。この後ろ3人が本当によく頑張りましたよね。
里崎 はい。
真中 明雄さん、よく頑張った後ろ3人についてはいかがですか?
斎藤 6回以降にリードしてたら37連勝でしょ。
真中 そうですね。
斎藤 マルティネスは絶対的な守護神となりましたけど、福と祖父江も安定感がありましたよね。それで与田監督の良かったところは当初抑えとして起用していた岡田をスパッと諦めたところですね。
真中 うんうん。
斎藤 岡田にはクローザーをやらせるつもりができなかったところで、いつまでも拘らなかったのが良かった。そして祖父江と福が出てきたんですよね。
真中 そうですね。この3人が本当に頑張りましたよね。
斎藤 はい。
エース大野雄大
真中 そして大野雄大。明雄さん、抜群の成績を残しましたね。
最優秀防御率&最多奪三振!
斎藤 もう左のエースで日本を代表するピッチャーになったんじゃないかなと。
真中 はい。
斎藤 今シーズンは自分のボールに自信を持ってるように見えましたね。だから本当にバッターを怖がらず、自分のボールを信じて投げ込むエースらしいピッチングで、野手もその背中を見て守ってましたね。野手も「何とかしてやろう」というのがあったと思います。
真中 そうですね。里崎さん、大野の安定感ですよ。
里崎 そうですね。昨年は右バッターへの投球、対角線の投球が素晴らしいと思ったんですけど、今年はそれに加えて逆対角線のツーシームとチェンジアップが非常に良かったなと。
真中 はい。
里崎 そして完投も多いじゃないですか。この過密スケジュールの中でリリーフ陣にも優しい、エースとして相応しいピッチング内容を1年間したと思いますね。
真中 そうですね。これぞエースというピッチングを、ふてぶてしいというか大胆な投球の大野でしたね。本当に今年1年頑張りましたね。
正捕手誕生
真中 そして中日が上位に上がって来た時にキャッチャーの木下の存在が大きいかなと思ったんですよね。
盗塁阻止率.455(リーグトップ)
真中 盗塁阻止率が4割5分5厘で、そして打つ方も頑張りましたね、里崎さん。
里崎 いいですよね。谷繁さんが引退してからなかなかキャッチャーが固定できないところで、今年の木下の台頭は守備面でも打撃面でも大きなステップアップができたんで、来年どこまで頑張れるか楽しみですね。
真中 はい。
里崎 あと外国人のアリエル・マルティネスもいますから。
真中 あっ、そうですね。
里崎 そこで相乗効果でキャッチャー陣の厚みを見せてもらいたいですね。
真中 そうですね。明雄さんは終盤にかけてのキャッチャー木下の活躍をどう見てますか?
斎藤 素晴らしいと思いますよ。バッティングも自信を持ってると思いますし、盗塁阻止率というキャッチャーで大事な数字も出してますので信頼されますよね。
真中 そうですね。
斎藤 だからピッチャーが投げやすいキャッチャーかなと思います。
真中 ドラゴンズはキャッチャーに苦しんでましたけど、木下が安定してきて順位が上がってきたように見えましたね。また来年の活躍を楽しみにしたいですね。
以上です。