2021年4月13日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で読売ジャイアンツの先発サンチェスに8回途中までノーヒットに抑えられてしまった中日ドラゴンズの打線について元横浜の野村弘樹、元中日の井端弘和、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
アナ 巨人が1点差で中日に勝利し連勝です。そして廣岡選手は移籍後初ホームランでした。
大久保 井端さん、その廣岡が打ったホームランは外角のボールのようなコースをライトに放り込まれたから、俺が監督なら仕方ないのかなと思ったんですよ。でも井端さんはちょっと見解が違うんですね。
井端 そうですね。初球にアウトコースにいい感じに踏み込んでファウルされたのにも関わらず、2ストライク目にフォークでストライクを取った時に全く反応しなかったんですよね。それで最後に1ボール2ストライクからアウトコースに踏み込んでのライトへのホームランですけど。
大久保 はい。
井端 逆に7回表の中日の攻撃で2アウトランナー無しで7番の平田選手だったんです。
大久保 うんうん。
井端 その打席で2ボールから外のストレートを見送り、それで真ん中のストレートを見送り、最後にカーブが来て空振りですから。この辺に差が生まれたかなと。
大久保 なるほどね。
井端 やっぱりバットを持ってるんでね。試合終盤でカウント2ボール。平田選手にはホームランがあるんで、あそこは平田選手には踏み込んでいってホームラン狙いをしてほしかったなと思いますね。
大久保 はい。
アナ 井端さん、この試合のポイントはどこになるんでしょうか?
井端 福田選手がデッドボール当たってから、9割ぐらいほとんどがスライダーか外の真っ直ぐだったんですよね。
大久保 はい。
井端 ドラゴンズ打線の誰一人として廣岡選手のようにそれを打ちにいかなかったというところだと思いますね。
大久保 外の変化球にビクっとしてましたもんね。
井端 はい。意識はずっとインサイドにあったんだと思いますね。
大久保 確かに全く届きそうにないですもんね。野村さん、これ投げててもバッターは踏み込んで来ないなと感じるもんでしょ?
野村 そうですよね。だからこうなってくるとピッチャーは楽になりますよね。相手が意識してくれると、相手にとって邪魔になるはずなので。内にいくぞいくぞと思わせといていかないで外一辺倒で抑えられてるわけですから。
大久保 こういうときに円陣組んだりして、バッティングコーチなりヘッドコーチなりが「徹底して内捨てて外狙うぞ!」と指示すれば変わったかもしれないですよね。
井端 そうですね。やっぱり振っていけば相手も考えますので、相手バッテリーもリードを変えてインサイドに投げたりとね。
以上です。