2021年11月10日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日の読売ジャイアンツとのクライマックスシリーズファイナルステージステージ 第1戦で圧巻投球で完封勝利を飾った東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸について楽天で監督をしていたデーブ大久保、ヤクルトで監督をしていた真中満、楽天で監督をしていた田尾安志がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
奥川のヒーローインタビューの一部
奥川 なんとかチームに勢いを付けられるような投球が出来ればと思っていたので、これで勢い付いて日本シリーズに出場できればなと思います。(2020年11月10日は1軍プロ初登板だったが)昨年は悔しい思いをしましたので、借りを返せたかなと思います。明日からも一生懸命戦います。チーム・スワローズでファンの皆さんと選手が一体となって日本シリーズに出場して、日本一を獲れるように頑張りましょう。応援お願いします。
奥川を語る
プロ完封!
アナ 二十歳の奥川投手が見事に大舞台で初完投、初完封を果たしました。デーブさん、素晴らしかったです。
大久保 まだ戸田の寮に住んでる子ですからね。
真中 そうですね。2年目ですから。
大久保 寮のおばちゃんが「今日は良かったねぇ」って声を掛けるような子じゃないですか。それはともかく、今日の奥川のピッチングにヤクルトの良さが見えた。それが何かと言うと、今日でも左右にゾーンを使っての勝負じゃなくて、真ん中から散ったボールを使っていて、ストライクゾーンの中で勝負してるのが強みで。
真中 うんうん。
大久保 ストライクゾーンで勝負しましょうと。石川雅規のような130キロ台のピッチャーでもストライクゾーンで勝負したのが今年のヤクルト投手陣の強さだなと感じてて。「打たれてもいいんだよ」という方針の伊藤コーチと高津監督がいないとシーズン中からこういう攻めのピッチングができなかったと思うんですよね。
真中 はいはい。
大久保 だから結果論でベンチに責められないからノビノビとピッチングができる。これは言うほど簡単じゃなくて、コーチも割と結果論で言いたくなるんですよ。「あそこは何で広くいかないだ」って言いたくなるんですけど、絶対に言ってないと思います。
真中 ツーナッシングの時なんかに打たれたりしたら、そういう事をベンチが言いがちですよね。またそこに投げれる制球力が奥川にありますよね。
大久保 それは何故かと言うと、シーズン中からそういうピッチングしてるからで、自分のピッチングをしましょうというのが出来ちゃう。だから塩見もヒーローインタビューで「奥川はスゴいな」って感心してたんだけど、守ってたらそう思っちゃいますもん。
真中 田尾さんは今日の奥川をどうご覧になりましたか?
田尾 もう素晴らしいですね。やっぱりバッターに対して向かって行く気持ちがスゴく出ているし、結局今日もフォアボールが0でしょ。やっぱり自分のボールにスゴく自信を持ってるんだなというのを感じましたね。
真中 うんうん。
田尾 本当に言う事なしですね。
真中 立ち上がりから落ち着いて、最後までスピードが落ちずという感じでしたからねぇ。いやぁ、塩見が言うのも分かりますよね。スゴ過ぎましたねぇ。
アナ 真中さんも試合中に奥川投手のピッチングに唸ってましたよね。成長も感じたんじゃないですか?
真中 ジャイアンツも攻め所がなかったですからね。
以上です。