2022年10月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』で日本シリーズ 第2戦 東京ヤクルトスワローズvs.オリックスバファローズ 9回裏の土壇場でヤクルトの内山壮真が放った同点3ランの影響について元南海阪神の江本孟紀、元横浜の高木豊、元日ハムの岩本勉がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。

 

アナ 9回裏にドラマが待っていました。豊さん、代打の内山壮真選手が素晴らしい働きをしましたね。

 

高木 いやぁ、半端なかったですねぇ。追い込まれるまでは全く雰囲気がなかったんですよ。外のカット、外のフォークに全くタイミングが合ってなかったんですけど、そこから2球続けてのフォークを「あれ、見逃せるか?」って思いましたね。

 

岩本 あの見逃し方がスゴかったですよね。

 

高木 1球は見逃せても、2球は打ちにいって空振りするとかになるんですけど、完全に見切った辺りがスゴい度胸してるなと。

 

アナ はい。

 

高木 そして最後には空振りした外のカットや外のスライダーに戻ってくるだろうなと思ってたら、そこで抜けたボールをものの見事に運びましたよね。ビックリしましたよ。

 

岩本 うんうん。江本さん、あのフォークの見逃し方で感じたのはピッチャーの特徴を見切っていたのかなと思うくらい余裕の見逃しだったんですよ。

 

江本 この同点3ランの後にヤクルトは村上が出塁したけどオスナが追い込まれてフォークを空振り三振したでしょ。

 

岩本 はい。

 

江本 普通はあのフォークを振るんですよ。だからあのフォークを見切って振らなかったのはスゴい。ホームランを打った伏線がそこにありましたよ。多分このホームランは読み切ってたね。研究したのもあると思います。

 

 

アナ 岩本さん、打たれた側の投手心理としてはどうなんでしょうか?

 

岩本 この打たれ方は、あれだけいいフォークボールを投げているにもかかわらず、見逃し方があまりにも絶好調の打者のものだったんですよ。なので「あれ?何か悟られてるのかな?」と。心まで読まれてるのかなと、色んな事が頭をよぎってしまいます。それくらい完璧に捕えられたダメージが大きい一発でした。なのでオリックス側の打たれた阿部が次戦以降でマウンドに上がるためには今日オリックスが勝つべきでした。

 

アナ そこで引きずっちゃうんですね。

 

岩本 でも引き分けなのでギリギリ精神状態は何とかなります。江本さん、この引き分けで「勝ちに等しい引き分け」「負けに等しい引き分け」という言葉がありますが。

 

江本 これはね、オリックスからしたら引き分けで喜んでる場合じゃないよね(苦笑)

 

岩本 9回3点リードですからね。

 

江本 あそこで追い付かれるかっていうね。次に戦うのに不安になりますよ。

 

岩本 ひっくり返されたくらいの衝撃ですかね。

 

江本 うん。オリックスからしたら引き分けたからといって決してグータッチするような試合ではないですよ。

 

岩本 なるほど。

 

アナ 豊さん、想定外の一発ですよね。

 

高木 まあ、まさかね、同点のホームランが出るとは思ってなかったんで想定外でしょうけどね。ただ、オリックスからしたら山本由伸で勝って、今日どうなるかっていう試合だったんですよね。

 

アナ はい。

 

高木 オリックスは今日どうなるかという一戦を引き分けにできたと考えた方がいいでしょうね。それでヤクルトは9回にピッチャーを使い切ってる中でサヨナラ勝ちが出来なかったという意味でイヤな感じが残ったのかなというのもありますよね。だからヤクルトは負けなくて良かったですけど、勝ち切れなかったというのが僕には残りました。

 

 

以上です。

オリックスのダメージがデカいです。

 

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