2018年5月24日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のロッキーズ戦で6回途中無失点の快投で4勝目をあげたロサンゼルスドジャースの前田健太の投球をメジャーでも活躍をした小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しております。
【この日の前田の投球内容】
6回2/3、被安打2、奪三振12、与四死球4、失点0
今季4勝3敗 防御率3.38 (5/24の試合終了時点)
【前田の試合後のコメント】
前田 (12奪三振について)どんどん勝負をしている結果ですね。今までは2ストライクノーボールになるとちょっとボール球を使う考えがありましたが、もうどんどん勝負していくのを心掛けています。(最後の三振は)狙いましたね。やっぱり欲を出すとダメだなと感じましたし、あそこで四球を出してマウンドを降りるのはスゴく悔しかったのであそこは今日の反省点かなと思います。
アナ 前田健太投手、2試合続けて素晴らしいピッチングでしたね。
小宮山 はい。素晴らしいピッチングなんですけど、全てのボールが良かった。そんな感じでしたね。
アナ はい。前田健太投手は今日の登板で規定投球回数に到達しました。そこで奪三振率がリーグ4位に入りました。
【ナショナルリーグの奪三振率ランキング】
1位 シャーザー 14.25
2位 デグローム 11.88
3位 スミス 11.86
4位 前田健太 11.72
小宮山 もちろん素晴らしいことなんですけど、これで三振をたくさん取らなきゃいけないんだと勘違いしてしまってはこまるので基本的にはストライクゾーンに投げてゴロを打たせるようなピッチングの方がいいです。結果として三振の方が多いんですが狙っていくと碌なことがないと本人も言っていたんで。
アナ はい(笑)
小宮山 今日はピッチングでいうと、フォーシームが良かった。変化球で三振を取っているんですけど、カウントを整えるために投げるフォーシームが抜群に効いていたと。非常に良いピッチングでリラックスした状態でシャープな腕の振り、リリースの瞬間だけ力が入っている感じなのでバッターの方もなかなか捉えることが出来ずに、55球フォーシームを投げて4回しか前に飛ばなかった。それ以外は見逃しであったりファウルであったりで本当にフォーシームが力強かったと思いますね。
アナ チェンジアップは8球しか投げていません。
小宮山 全てのボールが良かったのでチェンジアップは奥の手ということで最後の最後まで残しておいたと思うのですが。
【3回表1アウト1塁の場面を見ながら】
小宮山 ピッチャーに四球を出して「しまった」という状況で打者が最もイヤなブラックモン。
アナ はい。
小宮山 ここで初球に外にいい球の真っ直ぐがいくんですよね。その後に同じようなコースにチェンジアップでちょっとタイミングを外して併殺に打ち取れたということなのでね。同じようなコースにいっているのでバッターもフォーシームと勘違いして前に体を動かされるのでバッターの方も当てにいくような感じで手打ちになっていました。
アナ うん。
小宮山 この辺でピッチャーの投げたい球をキャッチャーのバーンズが要求していたのもあるし、全てが上手くいっていたなという気がします。
アナ そうですね。ロッキーズ打線は全然打てませんでしたね。
以上です。
マエケンの素晴らしいピッチングでした。これを続けていってほしいですね。大谷の報道に隠れがちなんですけど、マエケンもかなり凄いピッチングをしていますよ。