2018年5月27日に関西テレビで放送された「コヤぶるッ!SPORTS」でヤクルト阪神楽天で監督をした野村克也がイマイチ調子の上がらない阪神に提言をしています。
―阪神はここから調子を上げていけそうか
野村 今の成績は実力じゃないの?調子云々じゃなくて実力だよ。
―悩める藤浪についてどう思うか
野村 まあ、いいピッチャーである事は間違いない。孫子の兵法じゃないけど『敵を知り己を知る』ことは非常に大事です。剛腕続けりゃいいじゃん。ピッチングの原点は外角低め。困ったら原点にかえるという言葉があるように困ったら「はい外角へボーン!」でストライク。そういうピッチングを目指したらいかがでしょう。
―チーム打率、打点が最下位の阪神打線をどう見る
野村 中心なき組織は機能しない。4番打者ですよ。打線はね。
―ロサリオについてはどう思うか(ロサリオの映像をこの時にスタッフが見せています)
野村 これは打つんじゃないの。選球眼がいいとは思えないけど、バッティングの基本は分かりやすく言えば好球必打だから。なんで外角のボールに手が出るのか、原因を究明しないと。
―ベテランについて
野村 ベテランというのはチームにとってはスゴく重要だからね。1番いいのは監督の立場で「お前ら糸井を見習え」とかね。ベテランとは模範・見本になるような選手ね。
―ベテラン鳥谷の連続試合出場記録について
野村 監督・コーチが考えることでそれはいいんじゃないの。本人の記録を考えてやるのはね。人間って感情の動物だから言葉で蘇る選手が何人もいる。あんまりおだてると調子に乗ってダメになる選手もいるしね。まさに『人を見て法を説け』。一貫して選手操縦法なんてのはない。褒めるにしても何にしてもタイミングよ。
※『人を見て法を説け』とは相手の能力をしっかりと見て適切な言葉を掛けないと相手の心をつかむことができないという格言
―阪神優勝に必要なものはなにか
野村 先発投手4人から5人。これの確立。0点で抑えたら100%負けないじゃん。10点取っても11点取られたら負けるんだ。これが野球。Aクラスを目標にしてやれば望みは出てくるんじゃないの。諦めない。諦めが役に立つ時はどう言う時か・・・。フフフ(笑) 原理は単純だよ。諦めが役立つ時は新しくやり直す時だけなんだよ。阪神が今、新しくやり直すかどうかってことを考えたらそういう時期じゃない。
以上です。
2018年5月27日の試合終了時点では阪神は5連勝して割と好調な感じなんですけど収録の時期はどん底の阪神だったんでしょうね。ロサリオの評価とかは収録の時だけ見ているようではあまり分からないのかもしれないなあと感じます。