2018年5月31日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のvs.デトロイトタイガース戦で先発をしたアナハイムエンゼルスの大谷翔平の投球について高橋尚成がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しています。
この日の大谷は雨の中断があり5回で降板する羽目になりました
【この日の大谷の投球内容】
5回83球、被安打3、奪三振5、与四死球3、失点1
今季4勝1敗 防御率3.18 (5/31の試合終了時点)
【大谷の試合後のコメント】
大谷 まあ、初回から苦しかったですけど、なんとか試合を作っていけたかなと思うので。まあ、悪いなりに試合を作れたというのはシーズンを通して見たらいいことなんじゃないかと思います。(雨で2度の中断については)それはそれで、打たれても打たれなくても自分のいい経験になっていくんじゃないかなと思うので、これから野球をやっていればそういうことも何回もあるかもしれないので、そこに生きてくれればいいんじゃないかと思います。
アナ 大谷投手は天気にも泣かされ5勝目はお預けとなりました。それでも、メジャー自己最速を更新しました。高橋さん。
高橋 いやぁ、凄かったですね。本当に速かったですし気持ちもかなり入っていたと思うんですよね。そういう面ではいいボールでしたよね。
アナ そうですよね。では、そのボールを改めて見ていきましょう。
【5回2アウト2-3塁のピンチの場面を見ながら解説】
アナ 結果的にこの日の最後となった83球目、メジャーで自身最速の162.7キロ。これはMLBの先発投手の中の今季最速となっております。
高橋 うん。序盤は抑えめでいっていたと思うんですよね。そういう面では、このピンチの場面でギアを上げて最速を出したのは気持ちもかなり入っていたなという感じですよね。いいボールでした。
アナ うーん。これだけの球を投げられるという事は調子が良かったのかなと。
高橋 いやぁ、そんなこともないんですよね。初回が本当に物凄く悪かったんじゃないかなという感じがしました。
【初回の映像を見ながら解説】
高橋 真っ直ぐの走りが本当に悪かったなというところで、3番のカンデラリオへの初球のフォーシームがメジャーで自身最も遅い145.7キロ。まあ、この日は自己最速を出しただけに余計に力感もなくて球も遅く感じちゃいましたね。中9日というのは調整不足だったのかなあという感じがしますね。
アナ でも、よく立て直しましたね。
高橋 そうですね。まあ、ピッチャーはよくあるんですけど、ひと汗かいて動くようになることがたまにあるんですね。私もよく経験したんですけど、そういう時ってひと汗かいて着替えたりすると気持ちも乗ってきたりして意外と好投したりするんですよね。
アナ うーん。
高橋 大谷投手はまさしくその通りになったと思いますね。まあ、やっぱり球速が上がれば上がるほど大谷投手らしいピッチングができるので、それからは落ち着いてそれができるようになったんじゃないかなと思いますね。
アナ そうですね。雨の中断がありましたけど、それでも崩れなかったですよね。
高橋 そうですね。しっかりとその辺も対応できたという事でしょうね。
アナ 中断中はキャッチボールをしていたと。
高橋 はい。多分、ベンチ裏に行ってキャッチボールするスペースがあるので何個かボールを持って行って、気持ちも切らずにやっていたんでしょうね。
アナ 更にレベルアップしたような感じがしますね。
高橋 うん。しっかりと対応しましたね。
以上です。
雨で中断がなかったらどうなっていたんでしょうね。序盤が悪すぎたみたいですけど、今季自身最遅が145キロってのがそれもまた凄い数値なんですけどね。