2018年5月30日にMBSテレビで放送された「戦え!スポーツ内閣」で開幕から1ヵ月も経たないうちに2軍落ちした阪神タイガースの藤浪晋太郎について中日で監督をしていた落合博満が元日ハム阪神の下柳剛、番組MCの武井壮、ブラマヨ小杉、お笑い芸人の遠藤章造、メッセンジャーの黒田有と共に語っています。

 

小杉 藤浪投手について。

 

遠藤 やっぱり、入団してからの3年間は本当に良かったんで。

 

小杉 はい。

 

落合 でも、これをね、周りはメンタルだって言うんでしょ。

 

武井 はい。

 

落合 俺に言わせたら『お前、技術がないんだろ』っていうだけなんですよ。

 

小杉 なるほど。

 

落合 技術がある奴はメンタルには来ないの。

 

武井 そうですね。

 

落合 だったら、精神的なものを鍛えるんじゃなくて自分が『この仕事は何だ、野球』。『野球の中でバッターだったら打つ事を考えろ』、『ピッチャーだったら投げる事を考えろ』。そこの自分の今やっている技術を会得しなきゃいけない。

 

武井 うん。

 

落合 だから、みんなメンタルだと周りが言うんで本人も精神的な問題なんだろうと受け止めているんだろうと思う。

 

下柳 こう投げたらあそこにいくっていう技術さえ付けば、もうどういう状況になってもいくわけだから。

 

武井 シモさん、キャンプではその練習をしているはずなんですけど、キャンプとか見ていて足りない部分ってどこですか?

 

 

下柳 やっぱり、もっと1球1球にここに投げるっていう意識を持ってやらないと。ただエイヤーで『速い球いった』とか『はい満足』じゃなくて、コースを狙って投げる。

 

武井 なるほど。そういう技術を1個ずつ。

 

下柳 イメージと技術の乖離を無くしていかないと。

 

武井 はい。

 

下柳 その乖離を狭めていって、狙った所に投げる技術っていうのを付けて、ゲームでも黙っていても狙ったところにいくっていう。

 

武井 意図的に投げられるようになればメンタルも揺れなくなるし。

 

下柳 もう関係なく投げられるようになる。

 

小杉 そういう事か。

 

落合 昔、勝ったピッチャーっていうのは例えばアウトローならアウトローで今日ここに何球投げますよとやって、何球投げなかったら終わらないと。

 

武井 はい。

 

落合 それで、他のボールは一切投げない。だから、そうやって順序立てて全部やってきて、それで開幕にいくわけだから。

 

小杉 うんうん。

 

落合 今のピッチャーというのは今日は何球投げます。どこにいこうが100球投げたら100球で終わる。だから、技術の向上がないの。

 

武井 なるほど。

 

 

落合 その練習法だと、その中で自分の身になった練習をどれだけやったのかなといえば10%あるかなしかぐらいじゃないの。

 

小杉 中日のキャンプに行った時に吉見一起投手はやっていましたね。(※2018年2月にこの番組では阪神と中日のキャンプ地を見学に行っていた)

 

武井 やってました。

 

小杉 アウトローに何球だとか。

 

武井 とにかくアウトローにビシビシ投げているのをやっていて、ほんのちょっと内に入っただけで「あー!」って言いながら「もう1球だ!」ってやっていましたね。

 

遠藤 それで言うと、俺もタイガースのキャンプに行ったんやけど、傍から見ているとやっているように見えるんやけどね。

 

落合 吉見がそれをやっていたというのは、恐らく川上憲伸の影響なんだろうと思う。

 

武井 なるほど。

 

落合 これは過去のそこの投手陣の代々受け継がれてきた伝統なんだ。

 

下柳 すいませんでした。(間髪入れずに謝罪)

 

一同 爆笑

 

小杉 ほんまや!タイガースの投手陣の人がおるやん!コントロールええのに!

 

2017年の年末にもこの番組で落合は藤浪について語っています。

 

以上です。

藤浪本人は技術の問題と語っていますけど、メンタルまで考え出していたらどうなるんでしょうか。中日投手陣の伝統の練習方法はコントロールが良くなりそうですね。ちょっと前に中田賢一という暴れ馬ピッチャーもいましたけど。

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