2018年6月1日にテレビ朝日で放送された「サンデーLIVE!!」で2018年5月28日にあったニューヨークヤンキースの田中将大とアナハイムエンゼルスの打者・大谷翔平のメジャーでの初対決の第2打席で起こったハイレベルな駆け引きについてヤクルトで監督をしていた古田敦也が語っています。番組MCの東山紀之がたまに相槌をしております。スタジオにはタレントの浅尾美和やABCアナウンサーのヒロド歩美などもいます。
【この日の投手田中将大と打者大谷翔平の対戦成績】
第1打席 三振
第2打席 四球
第3打席 三振
その場面は4回表の第2打席
結果は四球でしたがそれまでのカウントでその駆け引きがありました
【その映像を見ながら解説しています】
古田 田中将大と大谷翔平の対決の結果は2三振だったんですが、僕が注目したのは第2打席だったんですよね。
東山 うん。
古田 初球はストレートでボールになりますよね。そして、2球目(スライダー)もこれがボールになるんですよね。これでカウントが2ボール0ストライクで、いわゆるバッティングカウントになるんですよね。ここではピッチャーはストライクを取りたい。でも、どの球種でカウントを取るか、どうしたらいいかと考えた時に田中が投げた球はスプリットなんですよ。(大谷は完全にボール球だったんですがこれを空振りしちゃいます)
東山 うーん。
古田 いわゆる決め球のスプリット。ボールになりやすい球で実際にボール球なんですよね。この球を投げて抑えにかかっている。つまり、こういうところでスッとストライクを取りにいったら『やられる』と思っているのがこの田中マー君なんですね。それぐらい本気。
一同 へぇ~。
古田 絶対に抑えたい。それぐらいやらないと抑えられないというぐらいの選手と認めているんですよね。だから、これぐらいの配球をしなければいけないという田中将大の考え。ただ、こんな配球をしてくるんだと大谷は分かりましたし、1つ四球を取っていますから五分五分だったと僕は思いますね。
一同 うんうん。
古田 いい戦いでした。
以上です。
田中は大谷に対しては絶対に抑えるという投球をしていましたね。大谷も上手く対応できませんでした。あの配球について大谷は頭に入れるでしょうし、田中もそれを撒き餌にして色々と考えて投球すると思います。