2018年6月14日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のボルティモアオリオールズ戦で先発したボストンレッドソックスの左腕クリス・セールの曲がり過ぎるスライダーをメジャーで活躍した高橋尚成がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しています。
【この日のセールの投球内容】
6回0/3、109球、被安打2、奪三振9、与四死球5、失点1
今季6勝4敗 防御率2.75 (6/14の試合終了時点)
アナ 4試合ぶりの勝利でしたが、今日は何が良かったんでしょうか。
高橋 まあ、スライダーのキレがもう抜群でしたね。特に右バッターに対してインコースのスライダーが最高でしたね。
アナ うん。
高橋 右打者がバッターボックスでワンバンするようなところを振っているんですよね。もうこれはノーチャンスという感じで振っていましたから本当に見えていないのかなという感じです。もちろん、ここにストレートがあるからこのスライダーが生きてくるんですけどね。マチャドでさえ思わず転んでスイングしちゃうんですよね。
アナ うーん。
高橋 崩されてスイングしているので、かなりキレがあったんでしょうね。まあ、マチャドも転びながらスイングしているのにファウルにしているのが凄いんですけど、それ以上にキレていたのかなという感じですね。このスライダーは曲がり幅が50センチ以上ですから、バッターボックスで見ているとかなりの曲がりだと思いますね。
アナ はい。
高橋 ベースの端から端というよりも左のバッターボックスの内側のラインから右のバッターボックスの内側のラインまで曲がっちゃていますね。
アナ 凄い曲がり幅ですね。
高橋 かなり曲がっていますね。
アナ セール投手のスライダーの凄さが分かるデータがありまして、被打率が1割0分5厘で空振り率が43.7%と。
高橋 うーん!この数字を見たら、ちょっとピンとこない方もいるかもしれませんけど、多分ほとんど打たれていないと思うんですよね。
アナ そうですね。
高橋 スイングしたらほぼ空振りですから、そういう面では当たらないスライダーと言っても過言ではないかもしれないですね。
アナ そうですね。これいいピッチングだなと思いながら試合を見ていますけど、打席に立つバッターは怖いでしょうね。
高橋 怖いと思いますね。右バッターからすると外から来るんで、そんなに怖くないのかなと思うかもしれませんけど、かなりの勢いで食い込んできますし、逆に左バッターだと背中の方から曲がって来るので当たるんじゃないかと思ちゃいますよね。
アナ そうですね。
高橋 かなり怖いですね。
アナ 本当にセール投手は最強ですね(笑)
高橋 最強かもしれないですね。
以上です。
曲がり幅が50センチ以上ですからね。普通のバッターなら打てないですし、強打者でも打ち返すはのはかなり難しいでしょうね。