2018年9月8日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のシアトルマリナーズ戦で先発し8イニング無失点で11勝目をあげたニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングについて石井一久とフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
【この日の田中の投球内容】
8回102球、被安打3、奪三振10、与四死球0、失点0
今季11勝5敗 防御率3.61 (9/8の試合終了時点)
【田中の試合後のコメント】
田中 特別状態が良かったわけじゃないですけど、徐々に集中力を高めて、自分のボールをしっかりコントロールできていったかなという感じですね。(PSに向けて楽しさを感じているか?)楽しくなんかないですね。必死です。ポストシーズンを見据えているわけではないんですけど、いい結果が出ていることは間違いなくいいし、ポジティブな要素だし、登板間にしっかりと修正を重ねていい状態でゲームに入っていけるようにやっていきたいです。
アナ 田中投手が今シーズン最多の10奪三振で11勝目をあげています。石井さん、田中投手8回無失点で素晴らしい投球でした。
石井 まあ、外から見ていると楽しそうでしたよね。
アナ そう見えましたよね。好投を見せた田中投手のピッチングを詳しく見ていきましょう。
石井 本人は調子良くなかったと言っていましたけど、スプリットとスライダーが抜群のキレを見せていたんで、マリナーズ打線に隙を与えなかったという感じですよね。
アナ はい。
石井 2つのスプリットがあるんですけど、縦に落とすスプリットと内側に食い込んで行くスプリットがあるんで、変化の違いに打者が反応できなかったですね。それに加えてスライダーですよね。右バッターにとって内に食い込むスプリットと外に逃げるスライダー。左バッターにとっては食い込んで来るスライダーなのでストレートと思ってキタと思って振ったら曲がってくるので反応が難しいですよね。
アナ はい。
石井 前半のスライダーは高めに投げられていて、それが後半になるにつれて低く投げられているので、バッターからするとなかなか的を絞れないというか、ストライクからボールになるので見極めが難しい投球になったと思いますね。
アナ あまり調子が良くなかったと田中投手本人が言っていましたが。
石井 まあ、僕から見ると、よくテレビゲームで遊んでいるような、本当に隅を突くようなピッチングができていたんでさすがだなという感じですね。
アナ 今シーズン、強力なマリナーズ打線を抑えるというのは素晴らしかったですよね。
石井 役者が違うというか、レベルが一つ上の投手なので、得意のマリナーズ相手ということでしっかりと投げていたと思います。
アナ はい。
石井 やっぱり、コントロールがすごく抜群だったので、何回も言いますけど安定感が抜群でしたね。
アナ 田中投手はこれまでの最多勝利が14勝なんですが。
田中将大の成績
2018年 11勝5敗
2017年 13勝12敗
2016年 14勝4敗
2015年 12勝7敗
2014年 13勝5敗
(2018年は9月8日の試合終了時点)
アナ 今日のピッチングを見ていると更新できそうな雰囲気がありますよね。
石井 そうですね。あと3週間ちょっとなんで、4試合投げるとして4勝できれば、今の田中投手ならその4勝できる力があると思います。
以上です。
安定感抜群で最高のピッチングでした。