2018年10月14日にNHK総合で放送された「サンデースポーツ2020」で三浦大輔が読売ジャイアンツの菅野智之の投球術をNHKアナウンサーの大越健介と共に語っています。

 

この日の菅野はクライマックスシリーズでヤクルトをノーヒットノーランに抑えて勝利しました

 

大越 では、菅野投手のピッチングを具体的に見ていきたいんですが、三浦さんは今日のピッチング内容についてどこが一番良かったと思いますか?

 

三浦 あの強力なヤクルト打線の、特に左バッターの懐のインコースのストレートとカットボールですよね。

 

大越 左バッターへのストレートとカットボール。

 

三浦 カットボールは特に多めでバッターに意識させていましたよね。

 

大越 なるほど。

 

三浦 このカットボールはバッターかすると打ちやすそうなところから少し内側に入ってくるんですけど、そのラインを間違わないんですよね。コースを。

 

大越 ほー。

 

三浦 だからこそ、そこのツーシームをバッターが引っ掛けたりして打ち取られていましたよね。

 

大越 うーん。僕も昔ちょっとピッチャーをやっていたんですけど。(※大越は大学時代に東京大学でエースピッチャー)

 

三浦 はい(笑)

 

大越 左バッターのインコースを投げ切るのはなかなか勇気がいることじゃないかと思うんですが。

 

三浦 そうですね。どうしてもボールが抜けるとシュート回転しちゃうんですけど、左バターのインコースに投げてシュート回転すると甘くなるんですよね。

 

大越 はい。

 

三浦 でも、菅野投手の場合は食い込んでくるんですよね。真っ直ぐも角度のある真っ直ぐで、尚且つ同じコースから半個ボールが曲がってくるので、バッターは真っ直ぐを打ちにいっている感覚なんですよね。

 

大越 なるほど。

 

三浦 真っ直ぐを打ちにいって、ボール半個詰まらされたというところでの『出し入れ』で、そこを意識するとアウトコースのツーシームを雄平選手のように引っ掛けてしまったりするんですよね。

 

大越 よくプロ野球の方は配球で『出し入れ』という言葉を使いますよね。

 

三浦 はい。

 

大越 それを具体的に言うと、インコースとアウトコースの使い分け、相手のタイミングを上手く外しながら使い分けるのを出し入れというんですよね。

 

三浦 『出し入れ』というのはそういうのもありますし、ストライクからボールにしたり、ボールからストライクにするという。ゾーンの外から中、中から外という投球が菅野投手は抜群に素晴らしいですね。

 

 

以上です。

菅野は全ての球種でコントロールが良すぎるんですよ。

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