2018年10月にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でアナハイムエンゼルスの大谷翔平のバッティングについてヒンスキー打撃コーチが語っています。
ヒンスキーはメジャーデビューの2002年に24ホームランを放ち新人王に輝く
―大谷翔平の当初の印象
ヒンスキー スプリングトレーニングから翔平のスイングをずっと見てきました。新しい打撃フォームにすぐに適応できて驚いたよ。アスリートとしての能力の高さはもちろん、切り替えの早さがずば抜けています。
―ノーステップ打法に変更したことについて
ヒンスキー ポイントは頭の位置を動かさないこと。足を上げないフォームで対応したのです。
今季HRを20本以上打った選手で大谷のHR平均飛距離は125.9mでMLB4位
―大谷のパワーの源はどこにあるのか
ヒンスキー 右投げ左打ちは体幹が鍛えられます。打つときは左、投げるときは右。このことがプラスに作用しているのです。パワーだけでなくバッティング技術がとても高いのです。ボールをしっかりと呼び込み、体を上手く使っている。193センチという長身の生かし方を分かっていて、下半身のパワーを上手くバットに伝えています。
―打席に入る前の大谷の準備について
ヒンスキー 翔平はあらゆる情報を欲しがります。相手の情報をメモにまとめています。相手投手のことをしっかりと調べ上げてから打席に入っているのです。今の翔平にとって経験を重ねることが一番大事です。攻略プランを立てて打席に立つ。もし上手くいかなくてもまたプランを立てればいいのです。彼はそのことを理解しています。失敗も教訓にして次に生かしています。
―二刀流に対しては複雑な気持ち
ヒンスキー 今は故障をして投球をしていませんが、個人的には打者に専念してくれて助かっています。これまでは登板前日と翌日は休養日だったので打者として出場できるのは週4日しかありませんでした。打撃コーチとしては投球を再開しても打者で毎日出場してくれると助かるんだけどね(笑)
―今後、期待することは?
ヒンスキー 翔平らしくいてほしい。それだけです。翔平はユーモアがある。チームに慣れるにつれて少しずつ性格が分かってきました。当初は常に真剣でしたが、最近はユーモアを発揮しています。翔平が何をしても、もう驚きません。160キロの剛速球を投げて、ホームランも打てる。それを間近で見られて楽しいです。翔平にできないことはない。彼は最高の選手のひとりです。
以上です。
コーチに色んな面でべた褒めされています。