2018年10月26日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で2008年の日本シリーズ第7戦の埼玉西武ライオンズの8回表の攻撃の思い出についてデーブ大久保がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。
2008年 日本シリーズ 埼玉西武ライオンズ
第7戦 8回表 西武の攻撃
片岡が死球で出塁→片岡が盗塁
中島サードゴロで片岡がホームイン→平尾タイムリー
この時の映像を見ながら語っています
アナ デーブ大久保さんは2008年に西武で打撃コーチとして日本一になりました。
大久保 この時は第7戦に片岡治大が8回表に同点のホームインするんですけど、僕は片岡が出塁したら、渡辺久信監督は次の栗山にバントさせるだろうなって思っていたんですよ。
アナ はい。
大久保 その時に片岡がデッドボールに当たってガッツポーズをしたんですよ。これで『よっしゃー!』ってなった時にナベちゃんは絶対に走らせると思った。
アナ はい。
大久保 それで後で聞いたら、そのガッツポーズで走らせると決めたと話していたんですね。
アナ うんうん。
大久保 それで片岡が走った。しかも、1歩のスタートが遅れたんですよ。あいつは3歩目まで膝を見るとスピードが乗るらしくて、ヤバいと思って4歩目も膝を見たらスピードに乗ってセーフになった。
アナ うん。
大久保 それで栗山が送りバントをして片岡を3塁に送る。次のバッターの中島は脇腹を痛めていて、全くバッティングが出来ていなくて、もう試合に出てくれていたらいいっていうので試合に出していたら、片岡も『絶対に内野ゴロを打ってくれる』と思っていたんですって。
アナ はい。
大久保 当然、ギャンブルスタートなんですけど、ジャイアンツは異常なぐらいの前進守備を敷いていたんですよ。
アナ うーん。
大久保 ところが、余裕でセーフになる。
アナ 本当にそうですよね。
大久保 これは片岡と中島の1年を通したコンビ。ジャイアンツの守備もあんなところを守りますかっていう、前進守備でサードゴロを打ったんですけど、ホームインして同点になったんですよ。
アナ はい。
大久保 それでジャイアンツの越智は絶好調だったんですよ。だけど、1ボール2ストライクか2ボール2ストライクのカウントになったら、『絶対にスライダー!』っていうことでチームで統一して、特に代打なんかでいく奴らにはスライダーを張ってくれと。平尾が追い込まれてから俺の方を見て、『いきますよ』って感じで目線を送ってくれて、それでスライダーをセンター前に打った。
アナ うーん。
大久保 これで逆転したんですよ。
アナ こうやって映像を見ていると記憶が蘇ってきますよね。
以上です。
たった1イニングだけの出来事なんですけど色んなストーリーがあります。