2018年4月29日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」という番組でこの日のエンゼルス戦で4勝目をあげたニューヨークヤンキースの田中将大について元巨人の高橋尚成がフリーアナウンサーの上田まりえと共に分析しております。
【この日の田中の投球内容】
6回、被安打2、奪三振9、四死球2、失点1
防御率4.37(4/29の試合終了時点)
アナ 田中投手が9奪三振で4勝目をあげました。素晴らしいピッチングでしたよね。
高橋 本当にそうですね。素晴らしかったです。まあ、初回からヤンキース打線が爆発してこれだけの得点(2回までに10得点)を田中投手にくれたというのがあると思うんですけどね。程よく力が抜けていて良いフォームで投げていたかなと感じますよね。
アナ 2回で10点というのは大きいですよね。
高橋 大きいですね。
アナ 田中投手は前回のピッチングから安定した投球を続けていますよね。
高橋 そうですね。それのカギを握っているのがフォーシームでしょうね。今回もいい所に決まっていましたね。
アナ はい。
高橋 序盤はいいようにストライクを取っていった感じがしますし、そういう面では良かったですよね。それで4回のプーホールズとの場面でもしっかりと投げ込んでいって最後の見逃し三振を取るところ(低めギリギリのフォーシーム)なんかも完璧ですよね。あのプーホールズがこの低めの球をボールに見えているんですよね。そういう意味では球が伸び上がっていた感じだったかもしれませんね。
アナ 気持ちの良い見逃し三振でしたよね。
高橋 気持ち良かったですよね。
アナ この見逃し三振を奪ったフォーシームですが今シーズン最高の球速(152.53キロ)と、そして回転数(分速2396回転)を記録しているんです。
高橋 はい。そういう面ではしっかりと腕が振れて強い球がいっているということですし、指にしっかりとボールが掛かっているからこその回転数だったと思いますね。
アナ そして見ていただきたいのが今シーズンのフォーシームの投球割合です。
【最初の4試合は黒、ここ2試合が赤】
フォーシーム 16.4→29.6
ツーシーム 6.9→5.6
スライダー 37.2→38.5
スプリット 31.6→22.9
その他 8.0→3.4
防御率 6.04→1.42
アナ 前回の登板からフォーシームが増えていまして防御率を見ても非常に良くなってきていますよね。
高橋 そうですね。やっぱり、フォーシームを中心に考えていきますとスライダーとスプリットが同じような軌道で来るのですごく効くんですよね。その結果、防御率も良くなっているのはフォーシームがあるからこそだと思いますね。フォーシームを上手く投げられれば変化球も効きますよということですよね。
アナ 田中投手は好調が続いていますから、次回の登板も楽しみですね。
高橋 楽しみです。
以上です。
田中はフォーシームがビシビシ決まって変化球も効果が発揮されていますね。好調が続きそうな予感がします。