2018年11月2日にサンテレビで放送された「熱血!タイガース党」で阪神タイガースの高山俊の今季について、現状について、今後についてを掛布雅之が福本豊とサンテレビアナウンサーの湯浅明彦と共に語っています。
アナ 2016年の新人王高山は3年目の今シーズンもかなり悔しい思いをしました。
掛布 これは一番の問題児ですね(笑)
アナ 結果が出なかったということで、それだけ期待も大きいと。
掛布 バッティングはもう天才的なモノを持っていますので、対応する力はチームでもトップクラスだと思うんですよ。
アナ はい。
掛布 何か、どっかの噛み合わせが狂ったんでしょうね。
アナ なるほど。ここまで若手の映像を見ましたけど、気になる若手はどの選手になりますか?
掛布 もう高山しかいません。多分、福本さんも一緒だと思うんですけど、僕は彼が1年目にやった野球をずっと見ていましたし、1年目の2軍キャンプでのランチ特打での高山の姿が僕の頭から抜けないんですよ。三冠王を獲れるんじゃないかというぐらいのバッティング練習をしましたので。
アナ 1年目のキャンプは2軍スタートだったんですよね。
掛布 えぇ。ただ、僕が気になっていたのは対応する力があるので、ボール球でもヒットできるという、それが彼のバッティングを崩してしまうんじゃないのかなと。
アナ はい。
掛布 だから、バッティングにトップが無くなりましたよね。トップで止まらなくなりました。
福本 器用過ぎて逆に悪い方にいっちゃったね。
掛布 トップで動いちゃうんですよね。彼の場合、トップで弓を張ったようなポジションがパッと決まらないんですよね。
アナ うん。
掛布 トップがグラグラしているんですよね。だから、バットがなかなかいい軌道のところに入ってこないんですよね。その辺りは自分でも分かっていると思うんですよ。
アナ トップで止めるというのは難しいものなんですか?
掛布 難しいんです。彼は全てのボールに対応できるから。前で対応できるからね。
アナ へぇ~。
掛布 後ろが大切なんですけど。
アナ どうしたらいいんですか?
掛布 だから、もう一回自分のバッティングの積み木をバラバラにして、1からじゃなくて0から積み木を積み直すぐらいの、ちょっと時間が掛かってもいいので、来年の2月までという時間の中で、ちょっと自分で考えて、もう一回自分の中でバラバラにして組み直すことが大切だと思いますね。
アナ 何か腕の動きですとか、足の動きとか、今はかなり細かく解体しながら、新しいものを見つけようと試行錯誤をしているということみたいですが。
掛布 あぁ、いいことです。今はビデオなんかでも色々な角度から撮ってくれますので、そういうものを見てやることも大切ですけど。
アナ はい。
掛布 自分が目を瞑って、自分の頭の中に自分のフォームがちゃんと自分の頭で見えるかどうかですよね。
アナ うーん。
掛布 多分、今の彼は目を瞑っても自分のフォームが見えないと思うんですよ。
アナ はい。
掛布 やっぱり目を瞑って自分のフォームが頭の中で見えるような、そういう練習をするべきですよね。
アナ なるほど。1年目にあれだけ打てたわけですからね。
福本 あれだけ打てたのに、何でコロンっとグシャグシャになるんやと、それが分からんのですよ。
掛布 ハハハ(笑)
福本 ほんま器用過ぎるぐらいに器用。
掛布 ですよね。
福本 うーん。本当に難しい打ち方をする。そんな難しい打ち方なんて簡単には出来ませんよ。
アナ 1年目が良くて2年間うまく結果が出ませんでしたから、そういう意味では来年はスゴく大事ですよね。
掛布 そう。あとバッティングだけではなくて、高山には守りという課題がありますので、常に守るという意識。抜くようなプレーを練習からしない方がいいです。
アナ はい。
掛布 だから、ファームのゲーム前のシートノックも高山に関してはゲームの感覚で練習しなさいと。そういうリズムも守備の中で高山はやっていくべきだと思いますね。
アナ あくまでも試合のための練習だと。
掛布 自分を甘やかせるなと(笑)
以上です。
バットスイングに関しては天才的なんですよ。色々課題はありますけど。