2018年10月4日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でアナハイムエンゼルスのマイク・ソーシア元監督が今季の大谷翔平について大いに語っています。聞き手はエンゼルスOBの長谷川滋利です。

 

長谷川 今年はどんなシーズンでしたか?

 

ソーシア 全然分かってない(全部日本語)

 

長谷川 ハハハ(笑) 二刀流として投打に活躍することを期待していましたよね。

 

ソーシア 残念ながら登板機会が少ないながらも投手として素晴らしい才能の持ち主であることを証明しました。そして、打者としての実力も示しました。2020年にピッチングが可能となれば、再び二刀流として存在感を発揮できるはずです。二刀流の明るい未来はもはや疑う余地はありません。将来が本当に楽しみです。

 

長谷川 大谷選手はメジャーリーグにどんな衝撃をもたらしましたか?

 

ソーシア 彼はここまでの常識を覆しました。大学生までは二刀流としてプレーする選手はたくさんいます。しかし、翔平のようにピッチャーとバッターの両方で通用すると思った選手はいません。翔平の才能は別格です。

 

長谷川 二刀流の起用法はどのように考えていましたか?

 

ソーシア エプラーGMや医療スタッフと相談を重ねました。先発投手として登板したあと、回復にかかる時間を考えて、起用計画を作ったんです。登板の前日と翌日を休養日にして、それ以外を試合で打者として起用することが可能か、慎重に検討しました。残念ながら怪我をしてしまいましたが、シーズンの大半はこのスケジュールを続けました。

 

長谷川 ベーブ・ルース以来の二刀流をどうすべきか誰も分からなかったはず。スタッフと相談しながらも監督自身の考えもあったのですか?

 

 

ソーシア もちろんありました。チームにとって初めての試みだったので、焦らずに十分な時間を与える必要があると考えていました。今後、翔平本人が登板の前日、または翌日も打者として出場が可能と言えば、そのように変更するかもしれません。手術が必要だと知らされたあとも翔平は落ち着いていました。投球ができないなら打者として出たいと言ってきたんです。手術が本当に必要なのか判断するために、彼は何回も診断を受けました。執刀医の紹介や手術の時期も提案されました。その間も打者としてチームに貢献したいという気持ちが強く、手術のことはシーズン終了後まで先送りしたのです。翔平は現状を冷静に受け止めています。必ず復帰できると信じているからこそ、普段通りに試合に臨むことができるのです。そしてチームメイトも同じ気持ちです。みんなが二刀流としての復帰を信じ、楽しみにしています。彼らは固い絆で結ばれているのです。

 

長谷川 手術という選手生命の大きな決断をしましたが、来シーズンは試合に出場できますか?

 

ソーシア 打者としては来シーズン出場できます。復帰時期はリハビリなどにもよりますが、早い時期であることを願っています。医療スタッフが最適な判断をするでしょう。

 

長谷川 大谷選手はすでにスーパースターです。彼の未来はどうなると思いますか?

 

ソーシア 私は占い師ではないので、予言はできません(笑)

 

長谷川 期待でも構いません(笑)

 

ソーシア チームにプラン通りにいけば投手として22~24試合に先発できます。そして打者としては250~300回に打席に立てるはずです。それができれば自ずと勝利の数が積み重なります。チームの順位にも大きな影響を与えることでしょう。翔平の可能性は無限大です。仮にピッチングができなくなったとしても、バッターとして素晴らしい成績を残せるはずです。二刀流は難しいことですが、彼ほどレベルの高い投球が出来たら、チームにとって最大の武器となります。彼が先発した試合で全て勝利投手にならなくても、そのほとんどの試合でチームが勝てれば打者としてのインパクトより遥かに大きい。これは私の個人的な考えですが、どちらかと言えばピッチャーの方が大きなインパクトを残せると思っています。

 

長谷川 お気に入りの日本人選手は誰ですか?

 

ソーシア 翔平、松井、イチロー、松坂、ダルビッシュなど何人もいます。長谷川は一番下だよ(笑)

 

長谷川 ハハハ(笑)

 

 

最後に笑いながら握手をして終了

 

 

以上です。

退任しましたがいい監督でした。

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