2017年にBSスカパーで放送された「グラゼニアニメ化記念番組」でソフトバンクの球団運営をしていた小林至が野手の年俸査定の算出方法についてザブングルの松尾、グラゼニの原作者・森高夕次と共に語っています。
松尾 打者の方の査定はどうなんですか?
小林 打者の場合は、基本的に塁打毎に積み上げていくことになります。
松尾 なるほど。
小林 ヒット1本で1ポイント。四死球で1ポイント。但し、本塁打の場合は別の効果もあるのでそれを考慮する。
松尾 はい。
小林 別の効果というのは、セイバーメトリクス的に言うと『長打がある選手は非常に重要』だという考え方ですね。
松尾 なるほど。
小林 例えばホームランの場合は4ポイントじゃなくて、そこに掛ける1.3倍するとか。
松尾 はいはい。
小林 そういう係数を掛けるけども、塁打に四死球、そこに更に得点と打点、等々を積み上げて、更にそこに係数を掛けるんですね。ポジション係数と、それから実績係数というものをね。
松尾 なるほど。
森高 あとキャッチャーが打つとポイントが高いとかもあるんですよね。
小林 これはまさにセイバーメトリクス的に考えて、DHは1.1倍とするんです。
森高 はい。
小林 そうするとキャッチャーはだいたい1.5倍ということになります。同じ成績をキャッチャーが残せば1.5倍という。これは要するに野球統計のセイバーメトリクスによる考えから導かれたものですね。
松尾 センターラインが高いとかあるんですか?
小林 だいたい同じ成績なら高いのがキャッチャー、ショート、セカンドですね。
松尾 やっぱりセンターラインがそうなんですね。
小林 はい。
森高 DHは係数が低いんですね(笑)
小林 1.1倍ですからね。
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以上です。
打者は数字で表れやすいので査定もやりやすいでしょうね。