2018年プロ野球選手100人が選んだナンバー1 「変化球部門」

2018年12月18日 2019年4月21日 6分22秒

2018年12月8日にフジテレビで放送された「S-PARK 」で100人が選ぶナンバーワンの「変化球部門」が紹介されていました。ナレーターと選手の語りと共に進行します。

変化球部門第4位

嶋基宏　ちょっと見たことないような球の質で素晴らしいと思いました。

金子千尋　バッターが驚いた顔だったり、何だ今の球は？みたいな表情をしていのが印象的だったので、山本由伸のカットボールですかね。

並みいる選手を唸らせたオリックス・高卒2年目の山本由伸のカットボール(5票)が第4位にランクイン。140キロ台を計測するカットボールで打者を翻弄。リーグ2位の32ホールドを記録。

森唯斗　抜け球に見えても真ん中に来るので。

中村奨吾　自分の体に当たるぐらいのところがストライクになったりするのがあるので。

中島裕之　けっこうブレーキが効いて大きく曲がる。そしてスピードは速い。石川君のカーブ。

第3位はニューフェイスのソフトバンク・石川柊太のカーブ(7票)。曲がりが大きい上に常時120キロ台(平均的なカーブは100～110キロ台)を計測することから通称パワーカーブと呼ばれている。最速156キロのストレートとの緩急は抜群で、今シーズンは先発リリーフでフル回転し、13勝6ホールドをマーク。

阿部慎之助　一瞬完全にデッドボールだと思いますね。

青木宣親　本当に背中の方からストライクまで曲がるんで。

岡本和真　えぐり込んでくるんですけど、僕それで腰を痛めました。予想以上にバン！と来るんで、それで腰痛めました(笑)

8位で3票を獲得した中日・ロドリゲスのスライダー。1塁側にインステップしてから大きく曲がるため、左バッターには当然厄介。更に右バッターの岡本もその曲がりに大苦戦。

大瀬良大地　あれ投げられたら楽しいだろうなあと思って。

山岡泰輔　フォークのイメージはストーンって感じなんですけど、グイーンって感じ。

浅村栄人　ダントツでオバケですね。

甲斐拓也　千賀のフォーク。

2位は2017年の変化球部門でトップのソフトバンク・千賀のフォーク(18票)。今シーズンは故障で2度の戦線離脱をしながらも、リーグ163奪三振をマーク(1位は則本187)。パ・リーグホームラン王の西武山川は。

山川穂高　イメージで言うと、この辺(目線より上を差して)に見えたらストライクじゃないですか。ここ(胸付近を差して)付近に見えたら振ったらワンバンですね。別格ですね。ちょっと・・・。

パ・リーグ最多安打を記録したバットコントロール部門1位の西武秋山が最も苦しめられた変化球とは？

秋山翔吾　ロッテの唐川君のカットボール。抜けカットみたいなのが。

一歩間違えれば失投にもなる抜けたカットボールがなんと1票を獲得。

秋山翔吾　曲がってくれたらそれなりの軌道の捉え方をするんですけど、あんまり曲がらない感じ。真っ直ぐにも見えるし、打ってみたらカットだったっていう。ちょっと魔球っぽかった。

このことについて唐川は。

唐川侑己　コメントしづらいです(苦笑)　ミス球じゃないですか。とにかく強い球を投げるイメージで球が抜けても垂れない。(名前を付けるなら)抜けカットですね(笑)

京田陽太　全部がスゴいです。

中崎翔太　完璧ですよね。

福田永将　直角に曲がってるんじゃないかってくらい。

大山悠輔　消えるというのが一番早い例えかなと思いますね。

山田哲人　菅野さんのスライダーですかね、

巨人・菅野智之のスライダー(23票)がコントロール部門と合わせて2冠を達成。沢村賞の選考基準7項目を全てクリアできたのもこのスライダーあってこそ。

菅野智之　選手に評価されるのが一番嬉しいことですし、一番自信のあるボールでもあるので、評価してもらえて嬉しいです。

菅野のスライダーが最もスパークした試合とは。

菅野　ノーヒットノーランをした試合はスライダーが本当に良かったです。あの試合でスライダーを投げミスしたのは多分一球もなかったんじゃないですかね。曲げ幅とかも調整しながら出来ていたと思います。

この日の菅野のスライダーは冴えに冴え渡り、ヤクルト打線をねじ伏せた菅野。しかし完全試合を逃した山田が打席に立つ7回裏の2アウトでフルカウントでの1球はスライダーのコントロールミスでの四球。かと思いきや。

菅野　どんな点差であろうが、僕は大胆にど真ん中に投げるようなことはしたくないので。

常に細心の注意を払い厳しいコースに投げるのが菅野の真骨頂。完全試合を逃してでも好打者山田に対し低めに投げたスライダーは納得の1球でした。