2019年1月に読売テレビで放送された『朝生ワイド す・またん』で昭和のプロ野球を語るというテーマで山田久志と川藤幸三が対談しています。今回のPart3では『阪急のチーム内の派閥争い』と『阪神のチーム内の派閥争い』について語っています。
阪急の派閥争い
山田 阪急は仲がいいって言われてたけど、チームの中ではいっぱいあるからね。
川藤 やっぱり衝突はあるんでしょ?
山田 あるある。ライバル間もあるし、派閥もあるしな。
川藤 やっぱり。
山田 俺がまずプロ入りした時に一番最初に感じたのは『ヨネカジ』っていたやん。
川藤 はいはい。
山田 米田さんと梶本さんの両巨頭や。
米田哲也投手 右投手
1956~1975年に阪急に在籍
プロ野球歴代2位の350勝をマーク
梶本隆夫投手 左投手
1954~1973年に阪急に在籍
通算254勝をマーク
川藤 あの2人の関係性はやっぱり悪かった?
山田 悪かった。悪かった~(笑) それで入団した頃はどっちにも誘われるわけよ。
川藤 はいはい(笑) 分かりますわ(笑)
山田 「ヤマ、飯食いに行くぞ 用意しとけよ」って両方に誘われる時があるやん。そうしたら両方とも断らんといかんやん。
川藤 はい(笑)
山田 秋田出身の田舎者やから「すいません 今日知り合いが秋田から来て一緒に行かなアカンのですわ 今日しか会えんのですわ」って。そういう時に限って街で会うんだよ!
川藤 ハハハ(笑)
山田 普段は会わないのに。「おい 山田 お前の知り合いはあの女の子かい」って。
川藤 ハハハ(笑)
山田 「俺らの誘いを蹴って女の子とデートかい」って。うわ~って思ったことが何回もあったね。やっぱり世間は狭い。
阪神の派閥争い
山田 阪神でもあったはずやで。
川藤 阪神にワシが入った時に村山、吉田の両巨頭が有名でしょ。
村山実投手
1959~1972年に阪神に在籍
通算222勝をマーク。
吉田義夫内野手
1953~1969年に阪神に在籍
華麗なショートの守備で牛若丸と呼ばれた
山田 この2人の関係は阪神間だけじゃなくて、北海道から沖縄まで知ってたよ。
川藤 ハハハ(笑)
山田 ムラさんと吉田さんは本当に合わないんだっていう話。あの2人が親密に喋ってるの見たことないもんね。
川藤 だって喋んないんですもん。極端な話、ゲーム中も吉田さんがショートを守って、村山さんが投げる。ちょっとでも投球リズムが長かったら、もう「こんなタイミングがトロトロした奴の後ろで守れるか」って。守備の一歩目のスタートを遅らせるとかね。
山田 よくあるよなあ(苦笑) 昔はそういうのが強烈やったな。あからさまやもんな(笑)
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以上です。
人間関係は面白いです。