2019年1月28日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』で北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が笘篠賢治が対談しています。

 



レアードが抜けた穴

苫篠 レアードという選手が抜けました。代わりはどの辺りの選手だとお考えですか?

 

栗山 ポイントはそこですね。出塁率であったり、打率だったり、もちろんそれも大事なんですよ。ランナーが出なきゃ点が取れないから。

 

苫篠 はい。

 

栗山 ただ、野球というのはどうやって点を取るかというゲームなんで、そこに長打というのが非常に大きなポイントを占めだしてるのは事実です。そういう流れの中でどういうメンバーを組んでいくのか。

 

苫篠 はい。

 

栗山 ですから、レアードが持ってるホームランの数や打点の数をそのまま埋めようとする感じは必要ないと思っていて。例えば王柏融の打率だったり長打率だったりを含めての外野陣の競争。それから内野陣に誰がどういう風に殴り込みをかけるのか。

 

 

王柏融について

苫篠 我々、勉強不足で王柏融という選手がいますが、左打ちの選手。ロッテや巨人でプレーしたイ・スンヨプという選手がいましたよね。

 

栗山 はい。

 

苫篠 あのようなタイプなんですかね?

 

栗山 いや、どっちかと言うとウチのコンちゃん(近藤)に似てますよね。

 

苫篠 おぉ。

 

栗山 やっぱり2年連続で4割を打ってるし。どちらかと言うと打つ確率が高い中でも、三冠王を獲ったりで長打力もある。

 

苫篠 はい。

 

 

栗山 ただ、それがどのぐらいの感じなのかっていうのは日本のピッチャーに対してはまだこちらも分からない所でもありますけど。

 

苫篠 はい。

 

栗山 まあ、どちらかと言うとコンちゃんが2人いるようなイメージをそのままの力が出るんであれば持っていいんじゃないかなっていう。

 

苫篠 台湾リーグでの力をそのまま発揮してくれると、相手にとっては脅威ですね。

 

 

清宮幸太郎について

苫篠 2年目を迎えた清宮選手なんですけど。

 

栗山 僕の中で優勝するためにまず一番大きな、ちょっとポイントを握ってるのは清宮幸太郎かなというのがあって。

 

苫篠 おぉ。

 

栗山 幸太郎を何とかしなきゃいけないというのがチームにとっては非常に大きなテーマだと思います。ある程度の場所を与えて色んな事を経験する時期は終わってると思うんで。それも含めてクライマックスシリーズではベンチからスタートしたというのも色んな事を感じてほしいと思ってやってたんでね。彼が入団した時に「オリンピックに行こう」と約束してるんでね。

 

苫篠 はい。

 

栗山 そういう意味では今年結果を残さなければ間に合わないんで。それで稲葉監督にも必ずオリンピックの候補選手にすると約束もしてるし。

 

苫篠 はい。

 

栗山 それで男が一回口にしている以上は、やっぱりやらなきゃいけないし。

 

苫篠 うーん。

 

栗山 それはしっかりとチームが勝つためにも必要なものなんでね。

 

 

ポジション争い

苫篠 サードのレアードが抜けました。どうしていきますか?

 

栗山 まずもともとサード候補に横尾がいます。他に誰がやるんですかっていうのは近藤、大田、浅間、中田も入れた5人が候補。清宮は去年ヒジのことがあったんでサードはなし。

 

苫篠 やっぱり清宮はファーストですか?

 

栗山 清宮はファーストと外野。中田はファーストも含めて。セカンドは渡邉、石井一、(杉谷) 拳士、(松本)剛もいるし。

 

苫篠 はい。

 

栗山 ヤクルトから谷内くんが来るんで、谷内がショートとセカンドが出来るんで。それで僕の野球観の中で守備の上手い子というのは使い続けると打つ方も形になってくるというイメージがあって、谷内なんかも楽しみ。

 

苫篠 はい。

 

栗山 そういう意味ではサード争いで誰が勝ち取るのか。これ溢れた選手が外野に集まると、外野も外野でまた競争が激しくなる。今年に関しては勝たなきゃいけないシーズンで、僕が決めるのではない。自ずとレギュラーメンバーは決まっていくはずだと思っています。

 

 

打順の構想

苫篠 監督によってはまず4番を考えるとか、1番2番を考えるとかあると思うんですけど、どうですか?

 

栗山 このメンバーだったら、誰がどこにどうこうってのはあんまり気にしなくてもいいんじゃないですか。1番とか2番とかの打順イメージを消した方がいいでしょうね。

 

苫篠 はい。一応、私なんかは中田翔をまず4番に据えて、その前後をどうするかというのをどうしても考えてしまうんですけど。

 

栗山 なるほど。苫篠さんの言う通りなんですけど、例えば1番西川、2番清宮、3番王柏融、4番近藤とかね。

 

苫篠 はい。全部左打者ですね。

 

 

栗山 パ・リーグには左の先発ピッチャーが少なくなってるので、左を並べても苦にならないと思うんですよ。菊池雄星がいなくなって。

 

苫篠 はい。

 

栗山 この4人が並んでいたら相手はちょっとイヤですよね。

 

苫篠 はい。去年は西川を1番にして大田を2番にしたりもしましたよね。

 

栗山 まあ、ゲッツーがないことを考えれば2番(西川)遥輝でもいいし、例えば1番は王柏融で、そしてホームランを打ってくれるなら3番に幸太郎。チャンスをヒットで返してくれるなら4番をコンちゃんにする並びでもいいですし。

 

苫篠 下位にランナーが残った場合に、その下位打線でどうやって点を取るかを工夫することによって残塁という課題もかなり解消されてくれるんじゃないかなと思うんですけど。

 

栗山 例えば6番中田、7番清宮という打順だったら、それはスゴい嫌ですよね。

 

苫篠 スゴい嫌ですね。

 

栗山 そういうことなんですよ。どれが一番相手が嫌がるかという話なんで。

 

 

開幕オーダー

苫篠 開幕した時にはどういうメンバーでいくのか。そこで我々が知ることができるということでよろしいですかね(笑)

 

栗山 僕も知らないんで(笑)

 

苫篠 はい(笑)

 

栗山 というか、構想でこれだけ幅がある方がプロ野球として楽しみですよね。何となく1番からイメージ出来ちゃうチームよりは、このメンバーだと誰が何を起こせるんですかっていう方が楽しみなんでね。

 

苫篠 はい。

 

栗山 やっぱりそれがプロ野球の楽しみだと思うし、ファイターズを応援してくれる人たちがより楽しめることなので、自然に形ができるはずなので。

 

 

監督8年目の意気込み

色紙に『徳』と記す

 

苫篠 この『徳』という漢字ですけども。

 

栗山 最後は人なんだと思います。色んな仕事をされている皆さん、先輩方、何か結果を残されている方にお伺いしても、最後はやっぱり人柄そのものだったりとか、誰かがその人のために応援してくれるような心だったり、姿だったり、行動だったり。そういったものが無かったら、何にも人は成長しない。

 

苫篠 はい。

 

栗山 だから、『徳』が自分にあるような、そういう生き方を自分が出来さえすれば必ず結果が残る。毎年きつくなってくるし、毎年必死になってますけど、この事だけは間違いないなと。若い子たちが成長する手伝いをしっかりとしなきゃいけない。そうすれば必ず選手たちは前に進むと思っているんで、それが出来れば今年の戦力なら必ず優勝出来るはずなんで、その事だけを選手たちに伝えながらやっていきます。

 

 

対談の最後に

苫篠 僕は、今年は日本ハムの優勝を予想しています。

 

栗山 あぁー(笑)

 

苫篠 よろしくお願いします。

 

栗山 はい。

 

苫篠 是非いいキャンプを送られて、いい調整をしてください。

 

栗山 頑張ります。

 

 

以上です。

色々と構想が膨らんでいるようです。

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