2019年4月4日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.ニューヨークヤンキース戦で先発し13奪三振の好投でヤンキース打線を抑えたデトロイトタイガースの先発ピッチャー・ボイドの特徴的のあるピッチングフォームを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日のボイドの投球内容
6回1/3 被安打5 奪三振13 与四死球3 失点1
黒木の解説
アナ タイガースのボイド投手が素晴らしい投球でした。改めてどんな選手か確認してみましょう。
今季11回1/3 23奪三振 (4/4の試合終了時点)
アナ メジャー5年目で通算22勝36敗とここまでこれといった目立った成績はなかったんですが、注目すべきは今シーズン11回1/3を投げて23奪三振。アウトの約2/3が三振ということで、こんなに三振が取れる理由って何ですか?
黒木 まずフォーシームとスライダーのコンビネーションがいいっていうのもありますけど、見た目は140キロ中盤から150キロのスピードで特に球が速いわけじゃないんですよね。ただ、フォームに空振りを取れる秘密があるのかなと思いました。
アナ はい。
黒木 スゴくゆったりとしたフォームで投げるピッチャーなんですよね。ザックリと話しますけど、140キロぐらいのフォームに見えるんですよね。それで体重移動してボールを投げる前に右足の着地がスゴく遅いんですよ。
アナ 右足の着地。
黒木 はい。足が着きそうになるんですけど、そこから少し上がって投げにいきますので、バッターからするとタイミングが取りづらいんですよね。
アナ なるほど。
黒木 待たされたりとか、逆に早くタイミングを取っちゃうとかがあってこの間合いが長い。間合いが難しいピッチャー。
アナ ワンテンポ合わなくなるような感じですね。
黒木 はい。なかなかタイプ的に難しいピッチャーだと思うので、相手のヤンキース打線はそれをなかなか攻略できなかったというのがありますよね。
アナ だから140キロ台でも振り遅れたりするんですね。
黒木 あとはピッチングフォームと投げるボールのギャップが激しいということですね。
アナ まだまだあまり馴染みない選手ですが、これからも楽しみですね。
黒木 今後も注目していきたい選手ですね。
アナ はい。
以上です。