2019年4月26日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.シカゴカブス戦で決勝の犠牲フライで勝利に貢献。今季絶好調のロサンゼルスドジャースのベリンジャーについて斎藤隆がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
ベリンジャーの成績(4/26時点)
打率.426 本塁打12 打点31
アナ 決勝点となる犠牲フライを打ったベリンジャー選手は今シーズン絶好調。この要因はどういったところでしょうか?
斎藤 昨年の課題を本当に克服してますね。
アナ その課題とはどのようなものだったんでしょうか?
斎藤 はい。二つあると思うんですけど、一つ目はアウトコースの見極めが完璧にできているんですね。客年まではアウトコースを無理矢理引っ張ってヒットにするシーンもあったんですが、そこを捨てることによって見極めができた。
ベリンジャー 三振割合 | |
2017年 | 26.6 |
2018年 | 23.9 |
2019年(4/26時点) | 12.0 |
出典:Baseball Savant |
斎藤 そしてそのアウトコースを見極めることによって二つ目の課題のインコース克服。今までだとインコースの厳しいコースをいい当たりをするとファウル。そして詰まると凡打になっていたんですが、厳しいインコースも完全にヒットゾーンに持っていくことができているんですね。
アナ 進化してますね。
斎藤 間違いないですね。そしてこれです。
去年のゾーン別打率(出典:Baseball Savant)
.125 | .237 | .300 |
.167 | .464 | .229 |
.314 | .270 | .333 |
斎藤 昨年まではインコースが打てないゾーンでした。それはアウトコースの打てないゾーンにまで手を出していたからインコースが打てなかった。それを見てください今年のゾーン。
今年のゾーン別打率(出典:Baseball Savant)
.250 | .429 | .167 |
.800 | .464 | .333 |
.500 | .600 | .500 |
斎藤 今年はほとんどがホットゾーンですね。
アナ スゴいですね。
斎藤 アウトコースのボール球を振らなくなったことによって彼はインコースにこれだけの数字を残しているという。
アナ 対戦する投手はこういったデータを事前に確認するものですよね?
斎藤 はい。もちろん確認しますが、ここまでホットゾーンが増えるとピッチャーとしてどうしていいか分からないですね。
アナ どこに投げていいか分からないですよね。
斎藤 唯一、アウトハイが極端に悪いんですがなかなか投げれません。
アナ どうやって抑えますか?
斎藤 抑える?(笑) もちろんアウトハイがポイントになるんでしょうが、アウトハイを活かすためにインローのストライクからボールになる球を使っていこうかなと考えはしますが、難しいでしょうねぇ。インコースに8割、5割という数字がありますからね。もうどこに投げても打たれそうですよね。
アナ この数字を見ると、まだまだベリンジャー選手の活躍が続きそうですね。
以上です。