2019年4月28日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.ピッツバーグパイレーツ戦に怪我明けから3試合目の先発し、今季初勝利をあげたロサンゼルスドジャースのクレイトン・カーショウのピッチングについて黒木知宏がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
この日のカーショーの投球内容
7回101球 被安打4 奪三振8 与四死球0 失点1
今季1勝0敗 防御率2.25(4/28の試合終了時点)
カーショーの試合後のコメント
カーショー これまでより調子が良かった。粘り強く投げ続けたことが勝ちに繋がった。
黒木の解説
アナ ドジャースのカーショー投手は怪我から復帰をして3試合目で今シーズン初勝利となりました。
黒木 はい。復帰してからも非常に素晴らしいピッチングを続けていたんですが、勝ち星がついたことによって流れに乗っていくんじゃないかと思いますね。
アナ はい。今日の良かったところはどこになるんでしょうか?
黒木 円熟のピッチングと言っていいんでしょうかね。今日のパイレーツ打線は右を並べたんですよね。それで右バッターのインコースに対して徹底的に攻めていくんですよね。
アナ はい。
黒木 フォーシーム、カーブ、スライダーと全ての球種を右バッターのインコースの●の部分。
● |
黒木 ここにコントロールをしていく。正確に投げていきますのでなかなか攻略できないような状況になっていました。
アナ どれぐらい正確だったんでしょうか?
黒木 はい。こちらを見てほしいのですが
41球 |
黒木 今日のは右バッターに対して91球投げたんですね。
アナ はい。
黒木 そのうちの41球が右バッターのインコース低めに投球していくわけです。ここにフォーシームの軌道からスライダーを投げてきます。そうするとバッターからするとほぼ同じ軌道から投げられてくるので、打つと大体はゴロになるとか、ボール球になるので空振りしたりするんですよね。
アナ はい。
黒木 それで特に今日は21個のアウトのうち8個がゴロアウトということですから。まあ三振が8個もあるので、非常にゴロアウトが多かったということですよね。
アナ なるほど。
黒木 特にバッターをよく見ながら投げたということですよね。
アナ バッターは分かっていても打てない絶妙のところに投げていますよね。
黒木 はい。相手バッターも対策はちゃんとしているはずです。
41球 |
黒木 41球も投げているわけですから、ゲームの途中に20球以上投げますと、ここを狙えという指示があったと思うんですけど、非常に厳しいコースに投げきることができましたので、なかなか攻略ができませんでしたよね。
アナ 円熟のピッチングとおっしゃってましたけど、31歳になって、また若い時とは違うピッチングになってきているということですよね。
黒木 はい。若い時は力でグイグイ押していくピッチングをしていたんですけど、スライダーのスピードをフォーシーム少し寄せてきて、本当にフォーシームとスライダーの見極めを難しくしていくという頭を使ったピッチングに変わったと思いますよね。ただ、体が強くなればまたスピードが上がってくるかもしれないんで、そのあたりも楽しみにしたいと思いますね。
アナ ドジャースは地区首位ですから、カーショー投手の調子が戻ってくるとまた楽しみですね。
黒木 楽しみです。
以上です。