2019年5月10日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のデトロイトタイガース戦で右肘手術から復帰3試合目となったアナハイムエンゼルスの打者・大谷翔平のこの日の打撃について岩村明憲がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日の大谷の打撃内容
1打席目 ライト前ヒット
2打席目 ショート内野安打
3打席目 空振り三振
4打席目 セカンドゴロ
第5打席 フォアボール
シーズン打率.182(5/10の試合終了時点)
大谷の試合後のコメント
大谷 1本出るまでは不安なのかなと思うので、まだまだこれからどんどん打っていきたいと思います。僕はまだ始まったばかりなので、シーズン最初の1本というだけですけど、チームにとって勝ちの1点目を取れたのでそういう意味では良かったかなと思います。もっともっと勝ち試合で活躍できるようにそういった姿勢で頑張っていきたいと思います。
岩村の解説
アナ 大谷選手の復帰後初ヒット。岩村さん、1本出るまで不安だったと心の内を明かしていました。
岩村 そうですね。バッターにとってシーズン初ヒットは一番ホッとしますからね。もう少し角度が付いていればホームランだったかもしれないですね。
アナ 第1打席ではそうですよね。
岩村 はい。今日、第1打席に結果が出た要因は「我慢ができた」というのがポイントなのかなと思います。
アナ 我慢とはどういうことなんでしょうか?
岩村 第1打席の初ヒットなんですけど、右膝に注目してほしいんですね。
アナ はい。右膝。
岩村 打つ瞬間に右膝がグッと入るんですけど、ここで開くのを抑えながらスイングして体の開きを抑える。膝が開いてしまうと、ベルトも浮きやすくなります。そういったところが復帰1試合目、2試合目で物足りなかった部分が今日は修正できていたと思います。
アナ 膝の開きをもう少し詳しくお願いします。
岩村 はい。膝の開きがどうしても早いと腰も浮きやすくなります。浮きやすくなってしまうと、左ピッチャーが投げるアウトコースのスライダーにバットが届かないことが多くなります。その中で1打席目というのは膝の開きを我慢してボールを捉えていました。
アナ グッと我慢していたと。
岩村 そうですね。そこからフォロースルーにいけたので、ああいう納得のいくボールが飛んだんじゃないのかなと思います。
アナ なるほど。そして今日は走塁で初めてスライディングするシーンもありましたよね。
岩村 そうですね。もともと右足を伸ばしてからスライディングをする選手ですから、左手を付く形なので良かったんですけど、こういう形であれば走塁も問題点ないと思います。ただ、こういうのって練習ではできないので試合で実戦で感覚を取り戻せたのは収穫だったと思いますね。
以上です。