2019年6月9日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs.北海道日本ハムファイターズ戦でサヨナラ勝ちを収めた阪神タイガース。サヨナラ打を放った原口文仁と、7回裏に勇気のある三盗を決めた梅野隆太郎について元近鉄西武の金村義明、横浜で監督をしていた大矢明彦、元日ハムの岩本勉がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
アナ 阪神が終盤の粘りで日本ハムに逆転サヨナラ勝ちです。
岩本 はい。金村さん、執念とも言える原口のナイスバッティングでした。素晴らしいサヨナラ劇でした。
金村 バッティング技術は阪神では4番も打ったこともありますしピカイチ。昨年のピンチヒッターの成功率でいえば、彼こそ代打の神様と言ってもいいぐらいの選手。
岩本 はい。
金村 なんせ大腸がんの手術を乗り越えてですから、まあ千葉でも6月4日に復帰して即タイムリーを打って感動しましたし、今日は恥ずかしながらウルっときてしまいましたよ。
岩本 大矢さん、そして梅野が7回裏1アウト2塁という状況で三盗を決めたシーンについてなんですが、モーションを盗んだというか、セカンドリードも思い切っていってますね。
大矢 これはピッチャー宮西の投げる前の首の振り方を見てたんだろうね。タイミングを計って走っていて、キャッチャーらしいズルさが出た盗塁でしたね。
金村 この盗塁は100%ノーサインですよ。大矢さん、あんなの監督からサインは出せないですよね。
大矢 うん。出せない。
岩本 じゃあ、もう自分の中で絶対にサードベースを奪えるという確信めいたものがあったんでしょうね。
金村 そうでしょうね。100%以上の確率がないと走れないですけど、なかなか走れないですよ。本当に勇気いりますよ。
岩本 終盤の7回裏にああいう姿があって、9回裏には2アウトから繋いで繋いでの最後のサヨナラ劇。矢野監督がベンチから飛び出しての嬉しそうな姿。今シーズン、阪神のベンチが変わったと色んなところで言われますが。
金村 そうですね。
岩本 このいわゆる矢野イズムについては、金村さんはどんな感想をお持ちですか?
金村 昨年のファームで日本一になって気心知れた選手たちも多いですし、超積極野球を掲げて初球から打っていって27球で試合が終わってもいいというぐらいでしたからね。
アナ ここで矢野監督の試合後の談話があります。
岩本 もうテレビの向こうにも問いかけるような勝利インタビューでした。
金村 本当に感極まるものがあったんでしょうね。星野監督がそんな感じでした。サヨナラ勝ちをするとガーッと入り込んでますからね。何か似てきたなという感じがしますよ。
岩本 なるほど。大矢さん、メディアを通しても選手に伝わるものもありますよね。
大矢 そうですね。やっぱり選手は見てますからね。ああやって喜んでくれているっていうのは若い選手には大きいです。
岩本 そうですね。素晴らしいゲームでした。
以上です。