2019年6月11日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.コロラドロッキーズ戦で先発し6回4失点の投球内容だったシカゴカブスのダルビッシュ有のピッチングについて黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
ダルビッシュの試合後のコメント
ダル とにかくアレナドをしっかり抑えたいという気持ちがありましたね。スライダーを曲げるつもりでいったんですけど、映像で見ても全く曲がっていなかったので。アレナドは完全に変化球を待っていましたから、あれほどのバッターですから見逃してはくれないですね。
黒木の解説
今季2勝3敗 防御率4.98(6/11の試合終了時点)
8戦連続で勝ち負けつかず これはカブスの球団記録
アナ ダルビッシュ投手、またしても勝ち星がつきませんでした。かなり悔しいですよね。
黒木 そうですね。味方が4点を取ってくれた直後のイニングに同点に追い付かれて悔しかったと思いますね。でも今日は全体的に見て、状態はスゴく良かったと思います。
アナ はい。
黒木 だけど4点取られてしまった。実際にアレナドに対して、前の打席ではいいピッチングをしていたんですけど、そのイメージを持ったまま投げて打たれましたね。
アナ それではまずは1回の第1打席を見て行きましょう。
黒木 はい。1打席目ではフォーシームをしっかりと投げて意識させておいて、そこから大きく曲がるスライダーで仕留めることができましたね。これでスライダーで抑えられるだろうというイメージを持ったと思うんですね。
アナ はい。そして3回の第2打席。
黒木 3回でも同じようにフォーシームから入って、同じようなスライダーを投げようと思ったんですけど、ちょっと曲がらなくてレフトにホームランを打たれました。
アナ 若干、甘くなってしまったんでしょうかね。
黒木 そうですね。前の打席で非常に厳しいところに投球できたんですけど、アレナドもそのスライダーのイメージを持っていて狙っていたと思うんですけど、甘く入ったところを打たれましたね。
アナ なるほど。今日のスライダーは良かったんですか?
黒木 はい。非常に良くて手応えがあったと思いますね。
アナ そのスライダーに手応えがあったということですが、今日はもう一ついいところがあったんですよね。
黒木 はい。実はフォーシームなんですよね。実際にアレナドにホームランを打たれた次の打席で投げたんですよね。
アナ 第3打席ですね。
黒木 全球フォーシームです。2ボールになったんで、今までだったらスライダーとか変化球でストライクを取りにいくのかなと思ったんですけど、ここは強気でフォーシームでいきましたよね。最後までフォーシームでいって抑えることができました。今日はMAXで97マイル出ました。
アナ はい。
黒木 春先はフォーシームに不安を抱いていた状態だったんですけど、今日投げていてスゴく手応えを感じたんじゃないですかね。
アナ 自信があるような感じがありましたよね。
黒木 はい。
アナ そのダルビッシュ投手のフォーシームのストライク率を月別で見てみると、大きく改善されていますよね。
フォーシームのストライク率 | |
4月 | 42.1% |
5月 | 38.6% |
6月 | 58.0% |
黒木 そうですね。春先にストライク率が悪かったんですけど、6月は気温も上がってきましたし、このフォーシームを継続して投げ続けることがダルビッシュ投手の特徴だと思うので続けてほしいと思いますね。
アナ 次回の登板も期待できそうですよね。
黒木 できると思います。
以上です。