2019年8月8日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の広島カープvs.横浜DeNAベイスターズ戦の4回裏に起こった攻防について広島で監督をしていた達川光男、楽天で監督をしていたデーブ大久保、元横浜の斎藤明雄がタレントの稲村亜美と共に語っています。
シーン
4回裏 同点 広島の攻撃
1アウト2塁でバッター鈴木誠也の場面でDeNAのキャッチャーが変化球を後逸し、2塁ランナーの菊池は3塁へ進む。その後、バッター鈴木は四球で歩き1アウト1-3塁でバッター松山の場面で、広島はダブルスチールを仕掛け、嶺井が3塁ランナーを警戒することなく2塁へ送球しダブルスチールが成功する。この場面について色々と考察されています。
達川、デーブ、斎藤明雄が語る
稲村 デーブさん、広島が先制点を奪った攻防を伺いたいのですが。
大久保 達川さん、これはまずDeNAのキャッチャーの嶺井対カープの攻撃ということなんですね。
達川 まず1アウト1塁の場面でキャッチャーとしては絶対にやってはいけないパスボール、後逸ですよね。スライダーなんですけどね。
大久保 捕れと言われると捕れますよね。
達川 サイン違いであっても捕らないといけない。
大久保 真っ直ぐが来るもんだともう信じちゃったんでしょうね。
達川 そして鈴木が歩いて1アウト1-3塁になってダブルスチールですよね。
大久保 これ攻撃側としてはダブルスチールのサインって出せないですよね。
達川 そうですね。京山は1塁ランナーを警戒してなかったですから走らせたんでしょうけど、それにしてもキャッチャーの嶺井は2塁に投げましたけど、全く3塁ランナーを見てないんですよね。
大久保 そうですね。僕が楽天の監督をやっていた時はこの状況なら3塁ランナーをルックしろと言っていました。3塁ランナーを見たら2塁が間に合わないと言われるけど、そんなことはない。昔は見ながら投げたんだと。
達川 そうですね。
大久保 今はノールックというのが多いですよね。
達川 ノールック、ワンルック、ピッチャーカット、ノースロー、3塁スローの5つのサインをベンチが体を触ったりしてサインを出してますよね。
大久保 はい。達川さんは甲斐にはどういうサインを出してましたか?
達川 甲斐も5つだったけど、甲斐の場合はスゴく早く見て投げるから、ボールの強くて速いんで、ランナーもその間に還れないですよね。
大久保 そうですよね。だから、広島の攻撃的にはベイスターズはノールックで投げるというのがないと、あれだけ菊池も単独かもしれないですけど、あれだけのスタートを切れないですよね。
達川 そうですね。ひょっとしたらキャッチャーがベンチからサインを受け取って、前に出て野手たちに伝える腕やら体を触って出すサインが解読されているかもしれませんね。
大久保 なるほど。嶺井も一瞬だけ3塁方向を少しだけチラっと見てるんですけど、菊池には効いてないということはサインが分かっていたのかもしれないですね。
達川 ですね。それも考えなきゃいけないですね。
大久保 これからこんなことで1点取られることは大きいから、ベイスターズはもう1回サインの出し方とか考えないとまたやられる。
斎藤 昔はサインを無視してピッチャーが捕ったことがありますよ。
大久保 走ったから。
斎藤 うん。だからボールを捕って3塁ランナーを刺そうというのはありましたよね。
大久保 それは初めて聞いた。
斎藤 まあ、それは怒られるよ(笑)
一同 (笑)
以上です。