2019年9月21日にテレビ東京で放送された『SPORTS ウオッチャー』でこの日に5年ぶり優勝した読売ジャイアンツの原辰徳監督が出演し中畑清、ビビる大木と対談しています。
中畑・大木 おめでとうございます!
原 中畑さん、ご指導ご鞭を色々ありがとうございました(笑)
中畑 いやぁ、そのおかげかな。いや、何でやねん(笑)
大木 ハハハ(笑)
中畑 本当におめでとう。
大木 監督泣かれてましたね。
原 ねぇ。やっぱり年を取ると緩くなりますよね(笑)
中畑 でもね、あの涙は美しかったなあ。
原 そうですか。
中畑 あれは今年の苦しさというか、今までになかったもの?
原 やっぱり昨年の9月の中頃にそんなような話があって、私自身が考えて「よし」と心を決めて、それからすると長かったですね。まだ戦いは続くんですけども。
中畑 うんうん。でも、原点回帰じゃないけど、今までの実績とかもなくゼロからスタートなんだと。あの覚悟みたいなのが見事に結果に結び付くというのは喜びもひとしおじゃない?
原 そうですね。だから今までの自分の実績とか、何かやってきたモノというのは無くそうと思ってましたから。そういう気持ちを持って入りました。
大木 はい。
原 だから自分は新米監督だと。そして新しいチームも任せられたと。その一点でいきましたね。
中畑 ベテランの若手の融合というかさ、今年は春先からとにかく若手を起用するという選手起用が目立ったんだけどさ、あれは意識してやったの?
原 いや、まあ自分の中では実力至上主義という中でチームを作ったつもりです。従って、そういう中で相手としっかり戦える選手だと自分の中で思って使ってましたね。
大木 監督は言ってたじゃないですか。ヤングジャイアンツは何かあった時には舌なめずりをしてヨダレを垂らしていく気持ちを持ってくれと。あれですよね。
原 色々と私も新米という気持ちでいましたから、新たにスゴい発見することとか、どっかに経験の中で伝えていかないといけないことがあると思っていましたね。従って若い選手の人たちにはよくそういう話をしましたね。特に慣れてないリリーフの人たちに言いましたね。
大木 はい。
中畑 勝利の方程式が固まらないという1年間だったじゃん。
原 はい。
中畑 その辺のピッチャーの起用についてはだいぶ苦労したと思うんだよね。
原 もうこっち本位でね、相手のことを考えると躊躇します。
中畑 うんうん。
原 ですから、ジャイアンツの今のブルペンの中で「こうだ!」と自信があるとけっこう送り出せる気持ちになれますね。ですから、普通は相手を見て戦うという戦法が必要なんでしょうけど、もう今年は終始一貫して自分のチームを見ながら、「今はこれがチームの中でベストだ!」と考えて使っていましたね。
中畑 うん。さあ、もう時間がないんだけど、CSに向けての。
原 (キヨシの質問を無視して大木に)酔っぱらったでしょ?
大木 酔っぱらいました。
原 体からもアルコールは入るんですよ。大木さんは飲めないんでしょ?
大木 飲めないんですけど、男には飲まなきゃいけない酒があるんですよ。
原 いやぁ、いいお酒ですからね。
中畑 またいいお酒を飲めるように頑張ってください。
原 ありがとうございました。
以上です。