2020年3月29日にフジテレビで放送された『SPARK』で開幕延期となった2020年のプロ野球について野村弘樹、谷繁元信、井端弘和がフジテレビアナウンサーの中村光宏と共に語っています。
もくじ
五輪延期
アナ 井端さん、オリンピックの延期というのはプロ野球界ではどのように影響しそうですか?
井端 あの期間、夏の期間が丸々使えるということで、4月24日に開幕できるとなったら143 試合の開催もこなせるんじゃないかなと思いますけどね。
アナ 開幕は遅れるけれども、143試合はこなせるんじゃないかと?
井端 そうですね。あの期間でどっかのチームが球場でイベントを入れてない限りは可能性は十分あるんじゃないかなと思います。
アナ ただ、その4月24日の開幕もどうなるかというところがありますからねぇ。野村さんはいかがですか?
野村 まずオリンピックに出る予定の選手がレギュラーシーズンに集中できるということは良かったかなと思うんですけど。
アナ はい。
野村 あとは開幕の4月24も見えてないので、143試合やるのかどうかも気になりますよね。
アナ 谷繁さんはどうですか?
谷繁 この短期間でスタートが遅れるわけですから、これは誰も経験をしたことがないスケジュールですからね。その辺りが僕はちょっと気になるところですよね。選手たちのペース配分とかも難しいだろうなと思いますけど。
アナ 選手自身もそうですけど、経営サイドもノウハウがない状況ですよね。
谷繁 まず初めての経験ですから。
アナ 選手の調整という面ではどうですか?
谷繁 レギュラーを張ってる選手というのは1年間のペース配分を分かってますから、それをポイントポイントで休んだり力を抜いたりがあるんですけど、多分今回はできないと思うんですよ。143試合をぶっ続けでやらないと多分消化できないんで。そこの体力やペース配分というのがスゴく難しいと思いますね。
日程問題
アナ そして海の向こうのアメリカメジャーリーグでは公式戦を最低81試合まで削減案も出ています。これはMLB機構と選手会が基本合意したと報じられました。しかもダブルヘッダーでは7イニング制になると。この辺については野村さんはどう思われますか?
野村 やもえないでしょうね。ダブルヘッダーも我々が現役の頃はけっこうやってたので。
アナ そうなんですね。
野村 でも、それもシーズン終盤だけじゃないですか。
アナ はい。
野村 頭からダブルヘッダーを日程に組み込まれるとね。
アナ 毎週ダブルヘッダーとか。
野村 そうですね。毎週2試合程度と言われてもちょっと想像がつかないので。しかも7イニングとなると、ちょっと野球が変わってくるような気がするんで。
アナ なるほど。
谷繁 なんか色んなルールができそうな感じですけどね(笑)
アナ 誰も彼もが手探り状態です。谷繁さん、 例えば7イニングになったとしたら。
谷繁 7イニング。例えば1回選手を下げても、もう1回使えるとかね。練習試合っぽく(笑)
アナ なるほど。
三者が考える提案
アナ では、お三方が考える『今だからこそやったら面白いんじゃないか』というアイデアは何かありますか? まず野村さん。
野村 一番はやはり球団としてはお客さんを入れて143試合やりたいと思うんですよ。
アナ はい。
野村 それをこなすんであれば、一番はダブルヘッダーだと思います。この中で選手の入れ替えであったり、色んな事を考えないといけないと思うんですよ。選手は大変だと思うので。もしかしたら、シーズン中盤からダブルヘッダーが組み込まれる可能性があるので、ピッチャーもそうですし、ブルペンのピッチャーも2試合は投げられないので、その辺の負担が大きくなるかなと思いますね。
アナ そうですか・・・。では、井端さんは何かアイデアはおありでしょうか?
井端 これは一個人としてのアイデアですけど、ダブルヘッダーをするならば、今は1軍の登録が29人なんですけど、そこを35人とか40人とかにすればチャンスは他の選手にも出てくると思いますし、選手の負担も減るんじゃないかなと思いますけどね。
アナ 谷繁さんは先ほど代わった選手でも1試合で2度使えるようにするとお話されてぃしたが、他にはどうでしょうか?
谷繁 あとは143試合を僕はやった方がいいと思うんですよね。
アナ はい。
谷繁 それで今年に限りCSをなしにするとかね。
アナ CS中止。
谷繁 はい。それでリーグ優勝チーム同士の日本シリーズをして今年中に終わらせると。
アナ なるほど。
野村 まあ、だから後ろをどの辺に考えてやるかですよね。
アナ そうですよね。
谷繁 まあ、年末に入ってもいいんじゃないですか。
アナ 12月ですね。
以上です。