2020年6月15日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』で中日ドラゴンズの戦力を元横浜の斎藤明雄、元中日の井端弘和、ヤクルトで監督をしていた真中満がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に分析しています。
アナ 7年連続Bクラスからの巻き返しを狙う中日は去年ノーヒットノーランを達成している大野雄大投手が開幕投手です。
真中 はい。最終登板では5回6失点で内容も良くなかったんですけど、井端さん、大野投手はどうですか?
6/12 5回94球 被安打11 奪三振4 四球0 失点6
2019年 vsヤク 2試合0勝2敗 防御率3.60
井端 昨年はどちらかと言うとストレートで押せて、それでファウルを稼いで追い込んで変化球で勝負にいけたんですよね。でも今年はそのストレートが本人的には「このストレートを投げておけば大丈夫だ」とコメントを出してるんですけど、それをキッチリ弾き返されてるんで。
真中 はい(苦笑)
井端 正直、私は不安でしかないですね。
真中 ちょっと内容が良くなかったですよね。
井端 そうですね。あのストレートでファウルさせてる状態だったらいいなと思えるんですけど、ひと振りで仕留められてましたんで。
真中 なるほど。明雄さんは大野投手はどうなんですかね?
斎藤 井端さんが言うように本人が「このストレートで大丈夫だ」というコメントもあるんですけど、真っ直ぐにそんなにキレはないんじゃないのという感じに見えるし。
真中 うーん。
斎藤 本人が納得してるのはフォークかチェンジアップのような落ちる球だけだと思うんですよ。
真中 はい。
斎藤 それでうまくかわしてる感じですから、開幕までにストレートにスピンをかけて、いかにキレを戻すかだと思いますよね。
真中 そうですよね。あとローテーションに入る山本拓実と梅津の若いピッチャーが楽しみなんですけど、このローテーションも含めてドラゴンズの投手陣はいかがですか?
斎藤 僕は昨年に比べて断然良くなってると思いますよ。
真中 そうですよね。
斎藤 去年は大野の柳の2枚看板だったんですけど、ここに山本梅津の2枚が入ってきて、あとは小笠原がいますからね。6枚目がちょっと心配ですけど、この5人衆がいるのは大きいんじゃないかなという感じがしますね。
真中 あと若いピッチャーもいますから楽しみですね。
斎藤 ただ、ここで1人が欠けた時に補助するピッチャーがどれぐらいの力を持ってるかですよね。
真中 はい。井端さん、あと野手は去年からの上積みのある選手たちが多い印象なんですけど、気になるのは3年目の高松渡選手。この選手は足を売りにしてる選手なんですけど、高校時代は『滝二のイチロー』と呼ばれていたとか。
井端 そうですね。足も非常に速い選手ですし、守備も動きがいいのでバッティングが1軍レベルになればレギュラーを獲れる選手だなと思って見てましたけどね。
真中 はい。
井端 そのバッティングでもまさかホームランを2本も打つとは思ってなかったですね。
真中 これ1本はランニングホームランですかね。
井端 そうですね。1本、スタンドに入れたのをちょうど見てましたんで。
真中 ほー。
井端 今年は力を付けてきたかなと思いますね。
真中 なるほど。井端さん、今年の中日の全体的な印象はどうですかね?
井端 レギュラーとしてやってきた20代の選手たちが2年目3年目を迎えてますんで、勝負所とかここっていう所が分かってきたと思いますんで、いい位置にいくんじゃないですかね。
真中 特に高橋周平とか阿部辺りですかね。
井端 そうですね。京田も含めて勝負所が分かってきた中で、この1点は大事だっていうところで、みんなその1点を取りにいけたら。
真中 なるほど。去年、チーム打率が非常に高かったですからね。得点力がちょっと低かったというところなんでね。可能性としては十分にありますね。
以上です。
ローテーションが欠けずに回れれば上位にきますね。