2020723日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日の試合で監督が選手を使い果たして最終回に駒がなくなるという采配が2試合ありました。延長10回制で先を考えない変な采配をする監督について元日ハム阪神の片岡篤史、元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊がタレントの稲村亜美と共に語っています。

 

7/23の楽天の三木監督の采配
10回裏に楽天はノーアウトでランナーが出塁。続く4番の小郷は送りバント失敗となる。本来ならここの打順では浅村が立っていた。これは8回裏の同点の場面で2アウトからランナー1-2塁となり、2塁ランナー浅村に代走小郷送った結果だった。ワンヒットで勝ち越し点となる可能性もあるので、ゴチャゴチャ言われるような采配ではないと思うが。

 

稲村 豊さん、全球団に何か言いたい事があるとか?

 

高木 全球団と言うか、この日の楽天の三木監督の采配なんですけど、10回裏の小郷の打席なんですけど本当は4番の浅村なんですよ。代走が出てたりでそうなったんですけど。片岡さん、何か最近の傾向を見ると、延長10回で早めに勝負に出るっていう事がよく見られるんですけど、まだ打席に回る可能性があるのに代えるケースって多いですよね。

 

片岡 もちろんね、体調が万全でない場合もありますけど、やっぱり4番バッターというのは勝負を左右する責任のある打順ですからね。

 

高木 はい。

 

片岡 基本的には最後まで出るというのが、チームの顔としての4番打者の役割だと思うんですけどね。

 

高木 今日の阪神ベンチの采配を見てて、7回裏に代打や代走をポンポン出して、最後の9回裏に代走で出た選手に打順が回ってきて、手詰まり状態になったんですよね。

 

7/23日の矢野監督の終盤の采配
矢野監督は7回裏2点ビハインドという試合状況で代打で原口と中谷とボーアを使い、その中で代走で植田と熊谷を使い無得点。そして9回裏に打順の巡りで代走で出た植田と熊谷にも回ることに。植田はヒットを打ちましたが、ホームランが出れば同点という場面で最後の打者の熊谷は2軍でも1割台と力不足の打者で代打を出せずに呆気なく凡退で試合終了。阪神は9割方の選手を使い果たしていた為、代打を送れなかった。新聞で書き立てられてませんが、ちょっとヤバ目の采配だと思うが。

 

 

片岡 まあ今季はドラゴンズもそういう感じで選手を使い切って最後にピッチャーが打席に立ったりでね。

 

7月7日の与田監督の終盤の采配
与田監督は10回裏までに野手を使い切っていた。その10回裏に中日は2アウト1-3塁というチャンスを作りバッター京田でしたが、次のバッターがピッチャーの岡田だったためヤクルトベンチは当然京田を敬遠。与田監督はここで代打にピッチャーの三ツ間を送り出すも三振に倒れ試合終了。この敗戦で中日は借金を返済し5割復帰を目論んでいたが叶わず。その後、チームは低迷している。色んな記事で批判されている采配で大騒ぎ。

 

高木 そうですね。

 

片岡 仕掛けが早くなってる事は確かなんですけど、やっぱり延長10回制ですから、ベンチ入りの人数も(コロナ特別ルールで)増えているんでね、ある程度の駒を残しての采配ができると思うんですよ。

 

高木 そうですね。ただ、全体的に言える事は非常に勝負が早くなってるなという感じがしますよね。負けてても主力を代えていくとか。何かそういうのがちょっと気になりますね。

 

谷沢 まあ、その状況下で選手に気を使い過ぎるかなという感じがするよね。

 

高木 なるほど。

 

谷沢 パ・リーグの場合は同一カード6連戦で、その球場に居座るし、DHもあるし、そういう意味では疲れは去年なんかよりもないと思うんだけどね。

 

高木 まあ、戦略がどういう風に絡み合っていくか今後楽しみですね。

 

 

以上です。

打撃が弱い選手に打順が回る可能性があるのに選手を使い果たす監督はハッキリ言って無能でしょう。
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