2020年11月6日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』で最新の守備指標「OAA」について解説されていました。
OAA(Outs Above Average)
平均的な選手よりどれだけ多くアウトを奪ったかが分かる指標
Statcastが普及したメジャーリーグでは打球の初速や守備位置の関係などから打球をアウトにできる確率が分かるようになった。このStatcastを使って守備の上手さをはじき出すのがOAAなのだ。
OAAの算出方法
例えば内野手の場合、打球の速度や守備位置などの関係から算出する。つまり捕球の難しさと送球に必要な距離やランナーの足の速さからアウトになる確率を割り出している。
OAAではそれを利用して実際にアウトにできたかどうかで守備の上手さを評価する。
例えばアウトにできる確率が10%の三遊間の強い打球があったとしよう。これがアウトになった場合、90%アウトにできなかったものをアウトにしたと評価されプラス0.90ポイントをその選手に加算される。逆にアウトにできなければマイナス0.10ポイント減点される。
アウトにできる確率が10%の打球
アウトにできた場合
→加点 0.90ポイント
(90%の確立しかアウトにならないから)
→加点 0.90ポイント
(90%の確立しかアウトにならないから)
アウトにできなかった場合
→減点 0.10ポイント
(10%の確率しかアウト以外にならないから)
これをシーズン通して繰り返し算出し、より高いポイントになった選手をOAAでは守備が上手い選手であると評価する。2019年シーズンと2020年シーズンを比較してOAAが伸びた選手はパドレスのタティースJr.だった。タティースJr.は2019年マイナス13ポイントで2020年はプラス7ポイントと飛躍的に数値を伸ばし、守備を向上させていることが証明されている。
OAAの大雑把なまとめ
スタットキャストでアウトにできる確率を算出
アウトにできれば加点し、できなかったら減点
アウトにできれば加点し、できなかったら減点
以上です。
今後OAAがスタンダードになるかもしれませんので覚えておきましょう。