2021年3月8日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2020』でオープン戦序盤、読売ジャイアンツのドラフト5位ルーキーの秋広優人について元中日の谷沢健一と元横浜の野村弘樹がフジテレビアナウンサーの黒瀬翔生と共に語っています。

 

アナ 谷沢さん、今話題になっている高卒1年目の巨人秋広選手はどの辺りが優れているのか。打撃の解説をお願いしたいのですが。

 

谷沢 うん。2メートルあって、このキャンプでも2cm伸びたと言うんだからね。

 

アナ はい。

 

谷沢 2月のキャンプ序盤では、まだ体がピッチャーの方に突っ込んで行きながら打ちに行ってますよね。

 

 

谷沢 こういうバッティングは変化球には合うんだけど、少し速いボールに対しては詰まったり窮屈になるんですよね。

 

 

谷沢 速いボールだと体を早く開かないと間に合わないんですよね。だからこういう窮屈な形になってしまう。

 

アナ なるほど。

 

谷沢 ただ、まだ高校生ですからね。よく1軍の場でいい形を作りつつありますよ。そしてこれ。オープン戦です。

 

 

谷沢 少し前への突っ込みが止まりかけている。ただ、まだこれでも速いボールに対しては遅れるから三遊間にしか打球が行かないですよね。この動画は一二塁間に行った打球かな。

 

アナ はい。原監督からは「突っ込まず、懐を深く」というアドバイスがあったようですが。

 

谷沢 うん。まあ、経験ですよね。オープン戦でも経験を積みながら、いきなりプロのピッチャーと対戦しているわけだから(笑)

 

 

アナ はい。

 

谷沢 そんなに多くを望まないとしても、やはり原監督がアドバイスしたいくらいですから。まあ、開幕からファーストで使う可能性はちょっとありますよね。

 

アナ おぉぉ。楽しみですね。

 

谷沢 そうすると王さん以来だよね。

 

アナ はい。62年ぶりの快挙ということで。

 

谷沢 うん。それぐらいのものはある。守備も上手いですし、足も遅くないですし。

 

アナ うんうん。

 

谷沢 1軍で機能できるんじゃないかなと。

 

アナ なるほど。また一つ話題になっているのが、バッティングフォームが大谷翔平選手に似ているというところですが。

 

 

谷沢 この比較でちょっと違うところがあるんだよね。

 

アナ あっ、そうですか。

 

谷沢 テイクバックをして足が着いた瞬間。

 

 

谷沢 大谷のバットはまだ少し後ろにあるから我慢できるんだけど、秋広は既に右膝が開いてるんですよ。

 

アナ なるほど。

 

谷沢 右膝が開いてるということは、腰の開きも早いんですよね。

 

 

谷沢 この振り出した瞬間でもまだ大谷は我慢できている。

 

アナ ほー。

 

谷沢 秋広はもう腰が開いてるし、踏み出した足も開いてる。ここでもう少し我慢できると速いボールが打てるようになりますよね。

 

アナ 速球に対応できるようになると。

 

 

谷沢 はい。だから胸の『TOKYO』というマークをすぐにピッチャーに見せないで我慢してステップするといいと思いますけどね。

 

アナ なるほど。そして野村さん、先ほども話に挙がりましたが高卒1年目で開幕スタメンとなると王さん以来ということですが。

 

野村 凄いことですよね。それで2メートルあって手足が長いんだけど、ハンドリングもスゴく器用そうに見えるんですよ。

 

アナ はい。

 

野村 だからピッチャー目線で見ると、大きいから一見ストライクゾーンが広く見えて投げやすそうかなと思うんですけど、インコースもアウトコースも器用に振り切るし、先ほど谷沢さんが「前に突っ込むから速い球に詰まりがち」と言われましたけど、それでも肘を畳んで上手く打ってるんでね。

 

アナ そうでしたね。

 

野村 ああいうのって教えて出来るもんじゃないでしょうから、この器用さも彼の武器かなと思いますね。

 

アナ 技術もあると。谷沢さん、やはり開幕スタメンの期待もかかりますよね。

 

谷沢 うん。プロで早く成功したいなら、やはりインサイドの速いボールに対応してほしいね。前にスウェーしてるうちはどんどんインサイドを攻められますよ。あそこを克服するとレギュラー取れるんじゃない。

 

 

以上です。

分かりやすい課題。
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