2021年5月16日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦でプロ初登板となった千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希のピッチングについて元南海阪神の江本孟紀、元日ハムの岩本勉、広島で監督をしていた達川光男がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。

 

この日の投球について

この日の佐々木の投球内容
5回107球 被安打6 奪三振5 四球2 失点4
MAX154キロも課題もあり

 

アナ 試合は両チーム譲らず引き分けとなりました。江本さん、この試合のポイントをお願いします。

 

江本 やっぱりロッテの先発・佐々木のピッチングですね。

 

アナ はい。

 

江本 前半はストレートでガンガン押していって、勝負球に変化球のフォークを使ってたんですけど、やっぱりちょっと高いんですよね。力んでるのかね。

 

岩本 うんうん。

 

江本 今後はこの辺の精度を少し上げてね。フォーク自体は高低の落差があるボールを投げるんで、低めにショートバウンドぐらいの球を投げるとバッターはほとんど振ると思いますね。

 

岩本 その辺も場数で覚えていくというのもありますよね。

 

江本 そうそう。この辺は自分で分かってると思うんで修正していけばいいんじゃないですかね。

 

岩本 達川さん、今日の佐々木のピッチングはどう映りました?

 

達川 やっぱり若いのもあるんでしょうけどオーラがありますよね。奥川にしても佐々木にしても勝利投手の権利を貰いながら勝ち投手になれませんでしたよね。(※奥川もこの日に先発して勝利投手の権利を持って降板したものの、佐々木と同様にリリーフが打たれて勝ちが消える)

 

岩本 はい。

 

達川 やっぱり5回6回ぐらいのイニングで降板して勝っても将来的には良くないんで、今日は勝ち投手にならなくて良かったと思いますよ。

 

岩本 なるほど。

 

達川 勝ち投手になるなら最低でも7回ぐらい投げて、勝ちパターンの投手に直接繋げる投球をして大きな投手になってほしいですよね。佐々木にしても奥川にしてもね。

 

岩本 そうですよね。江本さんはその辺についてどう思われますか?

 

江本 全くその通り。

 

岩本 はい。

 

 

今後の課題

岩本 あと課題も見えてきましたよね。

 

江本 そう。見てても分かるようにあれだけ走られるとね。

 

岩本 やっぱりそこですよね。

 

江本 走られるというのはどっかに原因があるんですよね。佐々木の場合はランナーがいてもいなくてもセットでは足を高く上げて投げるピッチャーですからね。

 

岩本 はい。

 

江本 今日もクイックをやってたんですけど、どうしても遅いんですよ。

 

岩本 クイックモーションがスライドステップではないですよね。グッと力を込めて投げるという形ですよね。

 

江本 うん。上げる幅が小さいだけで、タイミングが大きいですよね。これは課題だと思いますよ。確かに西武のランナーは足が速いんだけど、完全に盗んで走ってますよね。ただ今後の課題としては色んな事をやらないといけませんよね。

 

岩本 まあ、バッターに投げて投げて覚えることでもありますよね。

 

江本 そうそう。今後の課題になると思いますね。

 

岩本 はい。達川さん、キャッチャー目線で佐々木のピッチングフォームについてはどう見られていますか?

 

達川 やっぱりけん制もそんなに早いのはないんでリードも大きく取れますね。それと上げる足が軸足までクロスするようなフォームだと、今の野球ではアウトにならないですね。

 

岩本 はい。

 

達川 特に今日のキャッチャーの佐藤都志也はロッテの中でも一番肩が弱いんで。やっぱり甲斐ぐらいなら何とかなるんでしょうけどね。甲斐はいないんで、やっぱりロッテのキャッチャーに合わせてクイックをけっこう勉強する必要があるでしょうね。

 

岩本 まあ、これから覚えていく事だらけですからね。

 

アナ なるほど。その佐々木投手は試合後に「良いところも悪いところもあったが、それは1軍じゃないと分からないことだったと思うので、色々と収穫があったという話していました。

 

岩本 今日のピッチングで感じたことはたくさんあると思います。

 

 

以上です。

これから凄い投手になるんでしょう。
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