2021年6月14日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で今季初先発となった広島カープの薮田和樹の降板のタイミングについて元横浜の斎藤明雄と横浜で監督をしていた大矢明彦がフリーアナウンサーの山田透と共に語っています。
今季初登板で粘りの投球を見せたものの・・・
アナ 西武に敗れた広島カープですが、大矢さんはこのゲームで気になるポイントがあったんですよね。
大矢 えぇ。今日の広島の先発の薮田は久方ぶりの先発で、過去に何勝もしてるピッチャーなので、何とか復活させたいピッチャーだと思うんですよね。
アナ はい。
大矢 それを広島ベンチは5回途中で代えちゃうんですよね。
アナ 5回2アウト1塁で1点リードの場面での降板でした。
大矢 そうですね。これ金子へのフォアボールでベンチが業を煮やして代えたんですけど、これ相手のピッチャーに2度フォアボールを出したというのが原因にあったと思うんですよね。それでその5回がピッチャーのフォアボールで始まったというのが大きかったと思います。
アナ はい。
大矢 だけど、今日の薮田の場合でしたら、先発を一本立ちさせたいという考えがあるなら、少なくとも同点までは投げさせないといけない。
アナ なるほど。
大矢 「次こそは・・・」という気持ちを持たせて降ろさないといけない。今日の降ろし方だと、ただ何にもなく「ダメだった・・・」という気持ちでマウンドを降りただけだと思います。非常にもったいない交代だったなと思いますね。
アナ 明雄さん、薮田といえば2017年に15勝を上げたピッチャーなんですよね。
斎藤 そうなんですよね。ここ何年かは勝ててないというのがありますけど、いい気分でマウンドを降ろしてやりたいというのがあると思うんですよね。
アナ はい。
斎藤 だから5回を投げ切っていたら自分の中にも満足感もあったと思うんですけど、何か中途半端に降板させられると「信用されてないんだな・・・」という気持ちになって、次の登板ではもっとプレッシャーが掛かって、フォアボールがまた増えてしまうんじゃないかなというがありますね。
アナ そうなんですね。
大矢 それともう一つ。今日の薮田は3回と4回にピンチを迎えてしまったんですがダブルプレーで切り抜けてるんですよ。
アナ うんうん。
大矢 だから余計に我慢してあげてほしかったなと思うんですよね。
以上です。