2021年10月17日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.オリックスバファローズ戦を最後に引退となる北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹について元日ハムの岩本勉、元横浜の斎藤明雄、中日で監督をしていた谷繫元信がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。

 

斎藤佑樹の引退スピーチ

本日はこのような場を用意していただき、球団関係者の皆さま、ありがとうございます。ファイターズファンの皆さま、入団してから引退する今日に至るまで温かいご声援をありがとうございました。にもかかわらず、皆さまのご期待に沿うような成績を残すことができず、本当にすみませんでした。ファイターズに入団してから11年間、ファンの方に喜ばれたいと思って、チームの勝利に貢献したいと思って、必死で腕を振り続けてきました。そうすることで、自分の居場所が見つかると思い、投げ続けてきました。諦めて、やめるのは簡単。どんなに苦しくても、ガムシャラに泥だらけになって最後までやり切る。栗山監督に言われ続けた言葉です。その言葉通り、どんなに格好悪くても、前だけを見てきたつもりです。ほとんど思い通りにはいきませんでしたが、やり続けたことに後悔はありません。そして、ファイターズには尊敬できる素晴らしい方々がたくさんいました。優しく叱ってくれる先輩がいて、格好良い同期がいて、後輩もみんな誇らしい選手ばかりです。そんなみんなのおかげで、僕も入団した時よりは少しはましな大人に成長できたんじゃないかと感じています。そんな素敵な方々に出会えたのも野球を始めさせてくれて、続けされてくれた両親に感謝したいです。お父さん、お母さん、ありがとうございます。最後になります。斎藤は“持っている”と言われたこともありました。でも、本当に持っていたら、良い成績も残せたでしょうし、こんなにケガもしなかったはずです。ファンの皆さんも含めて僕が持っているのは最高の仲間です。皆さんと過ごした時間は僕の一生の宝物です。長い間、本当にありがとうございました。きっと、またお会いしましょう。

 

 

斎藤佑樹を語る

斎藤佑樹
早稲田実業高―早稲田大―日本ハム(2010年ドラフト1位)
通算成績:89試合15勝26敗 防御率4.34

 

アナ 引退試合となった斎藤佑樹選手でした。

 

岩本 彼はロマンチストです。悪い意味ではなくて、マウンドにずっとロマンを持ってた野球人なんですよ。なので「腕を振り続けた」という言葉も出てきましたし、彼のご両親のコメントで「一度も弱音を吐いたことがない」と言われていたんですよね。並みの野球選手なら4年5年で音を上げて辞めてると思うんです。

 

アナ はい。

 

岩本 それでも挑み続けた彼に僕は強い野球選手だという感想を持ちましたね。また2軍にいる後輩が歌うシーンに彼を表していたと思うんです。明雄さん、成績だけを見るとやや寂しいかもしれませんが野球界に対する貢献度は十分あった選手だと思いますよね。

 

斎藤 そうですね。ファンを呼べる選手だと思うんですよね。11年間で15勝26敗という成績なんですけど、怪我もあったりして苦労したと思うんですよ。

 

岩本 えぇ。

 

斎藤 練習が終わってみんなの前では明るくしてるけど、一人になった時は相当悔しい思いをして明日になれば絶対に良くなるんだという感じで毎日を過ごしていたと思います。この11年間、本当に苦労したと思います。

 

岩本 そうですね。谷繁さん、11年のうち10年は「今年こそは」と言い続けてきた選手なんですけども。

 

谷繁 そうですよね。高校大学とメディアやファンに騒がれ、そしてプロでも騒がれて。

 

岩本 はい。

 

谷繁 それでプロに入っても意気込んでやってきたと思います。でもプロに入ってからは「こんなはずじゃない」という毎日で、相当苦しかったと思うんですよね。それでも笑顔を崩さずにやってくれてましたよね。

 

岩本 開幕戦で完投できるピッチャーですからね。でも苦労続きだったんですけど、彼が得た野球財産は計り知れないものがありますね。

 

アナ 11年間お疲れ様でした。

 

 

以上です。

野球界への貢献はかなりあります。
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