2022年10月30日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』で日本シリーズ 第7戦 東京ヤクルトスワローズvs.オリックスバファローズで勝利して日本一となったオリックスの戦いぶりについて元横浜の平松政次、元近鉄西武の金村義明、元日ハムの岩本勉がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。
オリックス日本一
アナ 今年の日本シリーズはオリックスが日本一。4勝2敗1分けという結果になりました。平松さん、今年の日本シリーズは白熱した戦いが続いてましたけど、どのような印象でしたか?
平松 もちろん。3戦目終わったときにヤクルトがこのままストレートでいくのかなと思いましたけど、第4戦からオリックスのピッチャーがよく頑張ったんですよね。
岩本 はい。
平松 打線を考えるとヤクルトの方が上なんでしょうけど、その打線を抑えたオリックスの先発陣とリリーフ陣ですよね。
アナ なるほど。金村さんはこの結果をどのように受け止めてますか?
金村 山本の故障から皆が一つになって全員で頑張ったというところでしょうね。
アナ はい。岩本さんはオリックスの7戦目までの戦いをどうご覧になってましたか?
岩本 ヤクルトが第1戦で勝利して、第2戦で9回裏に同点ホームランで引き分けに持ち込んで、どう考えてもヤクルトの日本シリーズかと思って、京セラドームに移った第3戦もヤクルトが大勝して、その思いが一層強くなったんですよ。でも大阪のチームの特徴なのか、勝手な思いですよ。
アナ はい。
岩本 開き直りがあったと思います。
アナ なるほど。
岩本 チーム全体で色々とあったと思います。「俺たち今までどれだけ苦労してきたんだ 開き直って全部出して来い!」という声をチーム内で誰かが上げたんじゃないかというくらいの表情の変化があったと思うんですよね。
アナ うんうん。
岩本 もともと『いてまえ打線』と言われているそのチームの血統が流れているわけですからね。
解説陣が選ぶMVP
アナ では平松さんが個人的に選ぶMVPはどの選手になりますか?
平松 金村さんが山本の故障でチーム一丸になったと言いましたけど、その中で左の山崎福也。
今季24試合 5勝8敗 防御率3.45
日本S 2試合 9回138球 安5 振8 四5 点0
平松 こんなに活躍するとは思いませんでした。第6戦でも5回1安打でしょ。それくらい先発の役割、そしてリリーフ陣に勝ちゲームを渡したというね。そういう意味では立派な投球をしていましたね。
岩本 バッターボックスでも輝きを放ってましたよね。
平松 そうだよね。いいバッティングするもんね。
アナ では岩本さんが選ぶMVPは?
岩本 僕は文句なしで宇田川投手なんですよ。
今季19試合 2勝1敗3H 防御率0.81
日本S 4試合 5.2回114球 安2 振10 四5 点0
岩本 彼の存在が先発ピッチャーの活躍を輝かせましたし、彼以降のリリーフ陣もいいバトンリレーが出来るようになりました。だから中継ぎとして火消し役としての役割の担った宇田川に僕はMVPをあげたいと思います。
アナ 2年目とは思えないピッチングでしたよね。
岩本 はい。短期決戦で継投が早くなる試合展開で、次にマウンドに上がるピッチャーが勝負のアヤを握ってるんですけど、グッとチームに流れを引き寄せるパワーピッチングが印象的でした。
アナ 改めてオリックスの強さはどこだったと思いますか?
岩本 杉本選手がインタビューで「今シーズンは皆で全ての力を集結して戦うんだ」と。そういうスローガンの下で戦ってきたことが全てだと思います。最後に中嶋監督のガッツポーズが印象的でしたね。
アナ 印象的でしたね。では最後に金村さんが選ぶとしたらMVPはどの選手になりますか?
金村 日替わりヒーローが出てきたんで全員にやりたいんですけど、その中で中嶋監督。優勝の瞬間に泣いてましたよね。
岩本 はい。
金村 高津監督は悔し涙をしてましたしね。MVPは中嶋監督にあげたいですね。仰木マジックの再来のような、毎日打線が変わってましたしね。見事な采配でしたね。
岩本 どうしても使いたい宇田川と山崎颯一郎を第5戦でベンチから外すとか、あの辺りの決断も素晴らしかったと思いますよ。
アナ えぇ。
岩本 あの決断はなかなかできないです。注ぎ込みたくなるピッチャーですからね。
以上です。
序盤の劣勢を跳ね返しましたね。