2023年3月27日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でニューヨークメッツでMLB1年目を迎える千賀滉大が意気込みなどを井口資仁と共に語っています。

 

井口 千賀投手に対するメッツから期待が高いと思うですけど、その期待をどう受け止めてますか?

 

千賀 まだ1球も投げてない投手なんですけど、中心として扱ってくれたりとか、表に出そうとしてくれているのが伝わってきますし、本当に期待されてるんだなと思いながら日々過ごしてます。

 

井口 メジャーへの憧れであったり、行きたいと思ったキッカケはあったんですか?

 

千賀 前回の2017年WBCで当時の小久保監督に選んでもらって、アメリカとドジャースタジアムで対戦させてもらったんですけど、僕は初対戦では打者を押さえるのが当たり前と思っている中で、僕がパパンと打たれて点を取られて負けてしまってので、メジャーではどのバッターでも甘いところに投げたら打たれるのかなと思いましたし、それでアメリカで野球をやったら、僕の野球人生どうなるんだろうという気持ちが沸いて。

 

井口 はい。

 

千賀 そういう気持ちの中でアメリカで野球をやって、そこに自分を置いてみたいと強く思いました。

 

 

井口 チームメイトにはシャーザーやバーランダーがいるのはどうですか?

 

千賀 最初に来たときは「シャーザーだ」「バーランダーだ」と思ったんですけど、今は「マックス」だったり「ジャスティン」と呼ばせてもらってますし、考え方やマウンドでの気の持ち方や調整方法など色んなことを教えてくれるというか。

 

井口 うんうん。

 

千賀 とにかく僕にはいいお手本がいるので、お手本の人たちに負けないように必死に付いて行けるように、同じ会話ができるように頑張りたいというのが今は思っています。

 

井口 『ゴーストフォーク』と呼ばれて、グラブにもお化けのマークが刺繍されていますよね。

 

千賀 そうですね。僕イコールこのマークという感じで、あだ名が付いてくる選手ってなかなかいないと思うんですけど、本当にありがたい存在ですよね(笑)

 

井口 日本の野球とアメリカの野球の違いは何か感じますか?

 

千賀 日本の打者と圧倒的に違うのが、2ストライに追い込まれてからのアプローチの仕方ですね。

 

井口 うんうん。

 

千賀 メジャーの打者は2ストライクに追い込まれても、自分のスイングを崩さない人が多いので。日本打者だとフォークは当てに来る、メジャーの打者は振ってくる。やっぱりフォークは速くて落ちれば手応えを掴める球だなあと確認できましたね。

 

 

井口 3月16日のナショナルズとのオープン戦で1球もフォークを投げなかったのは何か理由がある?

 

千賀 封印ってわけじゃないんですけど、困ったときにフォークとなり過ぎないように。自分がそんなに『フォーク』『フォーク』と発信したわけじゃないですけど、それを色んなところで言ってもらって、バッターの頭の中に『フォーク』というのがスゴいある感じが投げていても伝わってきますし。

 

井口 うんうん(笑)

 

千賀 だからこそフォークじゃない球種のレベルを上げればもっと幅が広がって、イヤな投手になれるんじゃないかなというのがあって。

 

千賀はNPB時代に沈むスライダーを使っていたが、MLB挑戦に当たって横滑りのスライダーを身に着けてようと考えている。

 

井口 普通はって言ったらおかしいですけど、日本でやってきたことをそのまま試したいっていう選手がほとんどだと思うですけど。

 

千賀 『日本でやってきたことをメジャーで出そう』という考え方自体が僕は違うと思っていて。

 

井口 うんうん。

 

千賀 日本は日本で、ボールも違えば野球のスタイルも違う。それでアメリカだとまた色々と違うということで、それに合わせてメジャーで活躍することを一番に考えて行動しているので。30歳でメジャーに来て、1年目2年目で結果が出ないと、30歳での挑戦は襲いのに、そこで更に遅れてを取ってしまう。日本にいる時から、どれだけメジャー1年目から活躍できるか考えて生活してきました。

 

井口 メジャー挑戦への意気込みをお願いします。

 

千賀 長年行きたかったアメリカの舞台にようやく来られたので、目いっぱい野球を堪能して最高の野球を出せるようにしっかり頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

 

 

以上です。

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