2023年5月18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でこの日のvs.阪神タイガース戦で開幕から7戦連続で勝ち星なしの中日ドラゴンズの柳裕也のピッチングについて、そして8回裏に起こった怠慢走塁について元横浜の野村弘樹、元ヤクルト広島の笘篠賢治、横浜で監督をしていた大矢克彦がフリーアナウンサーの袴田彩会と共に語っています。
アナ 中日は阪神に敗れて5連敗となりました。
野村 まずは先発の柳投手。僕の大好きなピッチャーで粘れるピッチャーだと思うんですけどね。苫篠さん、初回に丁寧にいき過ぎてるのか、球数も多いしフォアボールも多い。そして今季ここまで初回に失点も多いんですよ。
野村 ピッチャーとして分からなくはないんですけど、こういう時のバッターって感じるものなんですかね?
苫篠 やっぱり今のチーム状況で点を与えてはいけないという、チーム事情がそうさせてるんじゃないかと思えますよね。
野村 はい。
苫篠 ですからクオリティスタートという言葉あるように、まずはそこを目標にして初回から1点も与えてはいけないという考えじゃなくて、もう少しアバウトに1失点くらいの余裕を持って投げてほしいなと。
野村 大胆にね。
苫篠 そうですね。
野村 大矢さんはいかがですか?
大矢 本当に苫篠さんの言う通りなのよ。言う通りなんだけど、相手のピッチャーは誰だ、自分の味方の打線を見てみると、先に点を与えたら勝てないだろうなって、そういう気持ちが起こると思うんだよね。
野村 これは当然ですよね。
大矢 これは何とか克服してかなきゃいけないもんなんだけど、まあ苫篠さんが言うように開き直るしかないんだよね。
野村 うんうん。
大矢 先に1点2点やってもいいってくらいで投げたらいいかな。
アナ 本人も「チームを勝たせられるように技術と精神を見つめ直す」と話してます。
野村 切り替えですよね。
ここから走塁ミスについて
アナ そして中日の攻撃面についてはいかがでしたか?
野村 レフトのノイジーのところに打球が飛んでホームインできなかった場面。確かにノイジーの送球は良かったんですけど、石川の走塁ですよね、苫篠さん。
苫篠 はい。レフト線に飛んで「あぁ、もう点が入る」と。そのあと石川は3塁を回って緩めてる。そしてネクストバッターを見てください。ネクストバッターの選手は手を上げて「大丈夫だよ」みたいな感じをしてる。こういう時は「早く!早く!」とアクションを起こしてると、そこからでもスピードが上がるんですよ。
野村 うんうん。
苫篠 だからランナーだけではなくてネクストバッターの指示とか声という部分も大切なんだよというのがよく分かります。
野村 所謂、隙だと思うんですよ。隙を見せないように切り替えてやってほしいですね。
以上です。
弱くなるとこういうプレーが出てくる。