2018年5月21日に関西テレビで放送された「報道ランナー」でこの前日に2勝目をあげた中日ドラゴンズの松坂大輔について元中日の山本昌が関西テレビのアナウンサーの新実彰平と共に分析しています。
松坂の今季の成績
5試合2勝3敗、防御率3.08、奪三振20
日米通算166勝
日本通算110勝63敗
MLB通算56勝43敗
アナ 松坂投手ですが我々が持つ印象としてはあの剛腕が技巧派に変わったなと思うんですけど、昌さんはいかがですか?
山本 私はそうとは思っていないんですよ。
アナ ほー。
山本 抑えるにはストレートに力のあるボールがないとダメですし、全盛期時代から実は彼は意外と変化球が多いんです。彼の全盛期でもストレートの割合が44%なんですね。
アナ え!?44%しかないということなんですね。
山本 実は私は49%もありますからね。
アナ 昌さんの方がまだ真っ直ぐを投げていた。
山本 投げていたんですね。そういう意味ではスタイルは変わっていないんですけど、円熟味が増しています。
アナ どのあたりなんですか、その円熟味は?
山本 やっぱり、その日に調子がいい球種がすぐに見つかるんですよね。チェンジアップであったり、昨日(5/20)はカットボールが良くて、左バッターにも右バッターにも効くんですよ。それで、チェンジアップがいい日はチェンジアップ主体のピッチングをしていく。
アナ はい。
山本 そういうのが咄嗟に出来るのでね。
アナ 本当に見ていて楽しいピッチングだなと思います。
山本 素晴らしいですね。
アナ 昌さんは今シーズンの松坂投手についてどう思っていましたか?
山本 そうですね。これなんです。
【下記のように書かれたフリップを出す】
1勝すれば5勝
5勝すれば10勝
山本 キャンプの初日に僕が言ったのがこれなんです。
アナ ほー。
山本 キャンプの初日に彼のキャッチボールを見て、去年と一昨年のソフトバンクでのブルペンを見ていたんですね。
アナ はい。
山本 それに比べて肩の回り方が抜群に良くなったんですね。ブルペンに入ってボールを見た時に『あ、これは勝つな』と思ったんですね。
アナ へぇー。
山本 だから、1勝すれば5勝というのは怪我さえ無ければ、1つ勝てる体調なら5勝はできるよと。そして、5勝を過ぎて怪我さえなければ2桁いっても不思議ではないという話をさせてもらったんですね。
アナ 普通のピッチャーの5勝のコンディションなら、松坂さんなら10勝はいくと。
山本 それぐらいの技術を彼は持っていますね。そして、彼が投げるとドラゴンズが勝つんですよ。
アナ うーん。
山本 ですから、チームに良いムードを連れて来てくれているなと思いますね。
アナ カープに入った黒田さんのような雰囲気だとドラゴンズは怖いですね。
山本 怖いですね。
以上です。
今年の松坂の復活を予想していた解説者は割と多くいましたね。怪我さえなければという条件付きでしたけども。山本昌は予想を的中させましたね。