2018年5月23日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.SB戦で粘りのピッチングでソフトバンク相手に6回1失点の埼玉西武ライオンズの十亀剣について元横浜の平松政次、楽天で監督をしていたデーブ大久保、元横浜の野村弘樹がタレントの稲村亜美と共に語っています。
【この日の十亀の投球内容】
6回119球、被安打9、奪三振3、四死球2、失点1
今季3勝5敗 防御率2.60 (5/23の試合終了時点)
稲村 西武がソフトバンク戦での連敗を4でストップさせました。
野村 そうですね。十亀は5月3日以来の3勝目ですか。
稲村 はい。
野村 特に今のライオンズ打線は得点力が落ちているんで、そんな中で決して調子が良いとは思わなかったんですけど、非常によく粘った。そんな印象のピッチングだったんですけど、デーブさんが楽天の監督時代に十亀投手を見ていたと思うんですけども、どんな印象のピッチャーですか?
大久保 十亀は入団してきた時は高めの真っ直ぐだけが良かったんですよ。
野村 はい。
大久保 それで、低めにきた球は威力が落ちるという。だから、通常バッターはゾーンを上げて高めを打ちましょうというのが大きな作戦なんですけど、十亀はゾーンを下げていこうと。
野村 逆なんですか。
大久保 低めにいい変化球はない。低めにいい真っ直ぐもない。
野村 はいはい。
大久保 そういう事をやっていたのが、体力をつけて年数が経ってきて低めに強い球が投げられるようになってきてから、対策が非常に困るようになったんです。
野村 なるほど。そこをクリアして良くなってきているとうことですね。
大久保 そういうことです。
野村 それで平松さん、ライオンズは菊池雄星がいない中でこの十亀がやってくれると大きいですよね。
平松 まあね。エースがいなくてそれに代わって十亀なんかもエース候補なんだけど、やっぱりこのピッチャーも腕が振れるか振れないかでボールの威力が変わってくるんだよね。
野村 はい。
平松 そして、コントロールが悪くなってくると、どうしても腕が振れなくなってくる。そのせいでやられるという事が多いんだけども、今日なんかは腕があんまり振れていないんだけども。
野村 確かにおっしゃる通りで決していいようには見えなかったんですけども。
平松 何とか誤魔化したという。ここら辺がある程度、何年かキャリアを積んだ力じゃないでしょうか。
野村 経験と技術がそこをカバーしたというね。
平松 そうです。
野村 よく粘ったいいピッチングでしたね。
以上です。
良くないなりに6回1失点ですから上々の出来だと思いますね。菊池雄星がいない中で苦しいローテでしょうけど榎田と共に頑張っていますね。