2018年7月7日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチング、アナハイムエンゼルス大谷翔平の打撃や走塁、そして2人の対決についてメジャーで活躍した石井一久がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。

 

【この日の前田の投球内容】

5回2/3、86球、被安打3、奪三振9、与四球2、失点1

今季5勝5敗 防御率3.24 (7/7の試合終了時点)

この日は9回に逆転されたので勝敗がつかず

 

【この日の大谷の打撃内容】

三振 遊飛 三振 四球 打率.278 (7/7の試合終了時点)

9回に同点を呼ぶ盗塁を決める

大谷は前田との対決では2打数0安打

 

【前田の試合後のコメント】

前田 いい感じで投げられていると思いますし、ちょっと6回は自分のミスが失点に繋がってしまったので悔いが残る降板になりましたけど、全体を通しては良かったんじゃないかなと思います。(大谷については)スゴくいいバッターだと思いますし、体も大きいですし、投げていて改めていい選手だとマウンドから感じました。あと、今日子供が産まれました。今日朝6時。立ち会いました。ほぼ寝てないですね。頑張りました(笑)

 

【大谷の試合後のコメント】

大谷 (9回の盗塁は)刺されたらゲームセットなので怖かったですけど、全力で走った結果だったので良かったなと思っています。まあ、打席の中ではいい仕事ができなかったので、なんとかいい仕事をするために最後まで諦めなかったのはチームとして良かったかなと思います。(前田については)ゲームメイクはやっぱり上手いと感じました。もちろん1球1球もそうなんですけど、ゲームの組み立て方とか、今日も後半に持っていくまでにあまり球数を使わずにいっていたので、そういう持っていき方がスゴく上手いと思います。(前田の第2子が誕生について)おめでとうございます。まあ、寝ずに投げた割には手も足も出なかったので、どうしようもないかなと思います。

 

 

アナ ドジャースの前田投手とエンゼルスの大谷選手のメジャーでの初対決は非常に見応えのある試合でした。さて、今夜の解説は今話題の石井一久さんです。(※楽天からGM職のオファーのニュースがこの前日にあった)

 

石井 あっ、よろしくお願いします。お互いに頑張っている姿が見れて良かったと思いますね。今日の前田投手はスゴく調子が良かったんで勝たせてあげたかったんですけど、やっぱり9回の大谷選手の走塁というのは非常に勇気のある走塁だったと思います。

 

アナ 随所に見どころがありましたけど、石井さんが仰った大谷選手の盗塁から見ていきます。9回2アウトで大谷選手の打席の四球のシーンからです。

 

 

【その場面を見ながら解説】

石井 ここはドジャースの抑えのジャンセンが2球で2ストライクまで追い込んで、圧倒的に大谷選手が不利なんですけど、ジャンセン投手も大谷選手の一打を警戒し過ぎてボール連発でフォアボールを出してしまうんですけど、大谷選手の威圧感というかプレッシャーに負けたんじゃないかなと。そして、次の打者の初球で盗塁ですよね。1-2塁間で3.71.秒なんですけど、リーグトップの盗塁数のマリナーズのゴードン選手の平均が3.70秒なんですよ。

 

アナ 速いですよね。

 

石井 ほぼ変わらない。そして、キャッチャーの2塁への送球で悪送球があった後の切り返しで3塁に到達して、走塁が上手いという印象はないんですけど、やっぱり秒数で測ると速いんですよ。

 

アナ あとは判断能力というところでしょうね。

 

石井 そうですね。悪送球からの切り返してのベースランニングというのがやっぱり上手かったですね。

 

アナ はい。それが次のバッターのフレッチャー選手のヒットに繋がって同点になったと。

 

石井 あそこの場面で大谷選手も会見で言っていましたけど、アウトになったらゲームセットということで、あの走りというのはなかなか出来ないと思いますね。

 

アナ 本当に野球って9回裏2アウトまで分からないと言いますけど、まさにそんな試合展開になりましたね。

 

石井 まあ、それを呼び込んだのは大谷選手の足でしたね。

 

アナ 素晴らしかったですね。そして、前田投手と大谷選手の対決ですが前田投手が先輩としての貫禄を見せつけました。

 

石井 はい。今シーズンから多投しているチェンジアップなんですけど、それがスゴく良かったという感じがありました。

 

アナ はい。

 

石井 5回の三振のシーンなんですけど、フォーシームでストライクゾーンにちゃんとコントロールが出来ているんですよね。出来ているだけじゃなくて、インコースを印象付ける投球を2球できたんですよね。それによってチェンジアップがスゴく有効で、また縦に落ちるのでフォークに近いチェンジアップなんですけど、それが有効でしたよね。

 

アナ はい。

 

石井 インコース高めに残像を持っていきながら、最後にアウトコース低めにしっかりとチェンジアップを使えていたので大谷選手もこういう配球をされると打つチャンスも少なくなるんじゃないかと思いますね。

 

アナ はい。そして、6回にボークで失点したシーンですが、ちょっと見ていて分からなかったんですけど、あの場面で何でボークをしちゃったんでしょうかね。

 

石井 これはけっこうメジャーではよくあるパターンなんですよね。3塁ランナーのキンズラー選手がホームスチールをするフリをするんですよ。それによって前田投手が慌ててホームに投げたんですけど、かなり微妙な感じでホームに投げてしまったので審判にボークと判定されたんですけど。

 

 

アナ 少し走り出していますよね。

 

石井 まあ、打者のアップトンを見て頂きたいんですけど、この瞬間に打席を外しますよね。

 

アナ はい。

 

石井 これを見て本当にホームスチールをしてくるんじゃないかと思った。また、僕も経験があるんですけど、メジャーの選手ってけっこう本気でフェイクをするというか、全然恥ずかしがらずにスゴく走るよっていう格好を見せるんですよ。

 

アナ 本当に走って行くように見えるという。

 

石井 はい。擬音で申し訳ないんですけど、『ダダダ!』じゃなくて『ダダダダダ!』ぐらいまでホームの方に走って行くんで。

 

アナ ちょっと1歩2歩多い感じなんですね(笑)

 

石井 そうです。『あっ、これマズい!』と思って慌てて投げたのがああいうボークをジャッジされたのかなと思いますね。

 

アナ その投げる体勢で気配が横目で見えるじゃないですか。

 

石井 はい。

 

アナ かなり気になるものですよね?

 

石井 いや、ただね、それだけ目に入ってくるぐらいまでホームの方へキンズラー選手が走って行ったのが見えたんだと思いますね。

 

アナ ん~。イヤらしいというか見事な作戦勝ちですよね。まあ、前田投手はお子様が生まれたということで次回以降も登板が楽しみですよね。

 

石井 楽しみですし、復帰後にかなりいいピッチングをしているので、ロバーツ監督がもうちょっと我慢してくれると勝ちが増えてくるかもしれないですね。

 

試合の動画

 

以上です。

最後に大谷が好走塁を見せてマエケンの勝ちを消しちゃいました。9回2アウトからドタバタしまくっていたのでかなり笑える展開でした。

おすすめの記事