2018年7月14日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB 」でこの日のアトランタ・ブレーブス戦を危なげないピッチングで抑えた勝利に貢献したアリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿の前半戦の分析を元横浜のショート山下大輔がフリーアナウンサーの上田まりえと共にしております。
【この日の平野の投球内容】
1回18球、被安打0、奪三振1、与四球1、失点0
【平野の試合後のコメント】
平野 抑えられて良かったです。(雨の影響で)ずっと投げづらかったですけど、良かったです。(21ホールド目について)いや、別にホールドほしいって思ってないので別に。ゼロに抑えて試合に勝てればそれが一番なんで。ホールドポイントとかは考えてないです。(前半戦あと2試合については)頑張って2連勝して3連勝で終わりたいと思います。
アナ ホールドは欲しくないと言いつつ1イニングをキッチリ抑えて勝利に貢献しています。さすがの投球でしたね。
山下 そうですね。シラっと言っていますけど、実はけっこう考えているんじゃないのかなと思いますよ。
アナ そういうところが今日のピッチングからも見え隠れしましたか?
山下 今日は雨で投げにくかったと思いますけど、配球が今年の序盤の頃とかなり変わってきている。
アナ はい。
山下 まあ、球種がフォーシームとスプリットしかない。2種類の球種で抑えるわけですから、そういう中で配球を変えて相手バッターにヤマを張らせない。タイミングを外すことを非常に大事に考えて投げていると思います。
アナ では、フォーシームとスプリットの初球の割合を見ていきます。
【初球の割合】
フォーシームの割合 | スプリットの割合 | |
3月、4月 | 64% | 36% |
5月~7月 | 50% | 50% |
山下 はい。前半はかなりフォーシームが多いですよね。
アナ ただ、5月以降ですよね。
山下 もう50%になりましたから、フォーシームとスプリットは同じ腕の振りなので、バッターは同じ球種だと思うんだけども、タイミングを外せるボールなんですよね。だから、その辺を先発ピッチャーがイニングの進行で配球を変えていくように、平野投手の場合はこの2ヶ月ぐらいのスパンで変えていますよね。
アナ うーん。
山下 これから後半にかけて、またフォーシームが多くなったりというのは考えられますよね。
アナ 5月以降というと、ちょうど連続無失点試合が始まった頃ですね。
山下 そうですよね。だから、フォーシームを初球から待つバッターがアメリカの場合は多いですから、そういう意味ではスプリットを初球から投げたりして、今日の試合でもありましたけども、最後のバッターも初球のスプリットをセカンドゴロで打ち取りましたよね。そういうところはけっこう考えて投げていますよね。
アナ はい。平野投手、今後にも期待です。
以上です。
配球割合をけっこう変えていますね。それにしても大ちゃんが解説なんて珍しいですけど、喋りにクセがなくていいんですね。まだ場慣れしてないのがありますけど。