2018年7月15日に関西テレビで放送された「コヤぶるッ!SPORTS」でヤクルトで監督をした古田敦也が阪神の逆転優勝への提言をしています。元中日の山本昌、番組MCの小藪千豊、お笑い芸人の小出水と共に語っています。
フリップに逆転優勝への提言を古田、山本昌が書いてくれました。
古田は『メンバー固定』、山本昌は「点を取れないなら守れ!」と書いております。
山本昌の話はほぼ同じ内容を以前にこちらでしています。
小藪 古田さんはメンバーの固定。
古田 阪神の金本監督はレギュラーを固定したいんでしょうけど、なかなか固定できないから調子のいい選手をどんどん上げて所謂、競争をずっと若手にさせていますよね。
小藪 はい。
古田 まあ、調子がいい時だけ使えればいいんですけど、それには弊害があって、ちょっと調子が悪かったら替えられるという心境でやると本来の力でプレーできないんですよ。
小藪 余計にビビります。
古田 余計に目の前の「ここでヒットを打たないとどうしよう」とか考えたりしたら結局、打てなくて。僕らが敵だったら、その気持ちが手に取るように分かるじゃないですか。
小藪 うーん。
古田 「こいつ、必死に当てにきとんな」と。例えば、4打席あげますと。あげるとは言わないですけど、そういうことをやっていると、読みとかができるようになるんです。例えば『ここは変化球で三振したけど、次はその球を狙って打つ」とか。
小藪 うん。
古田 そういう事ができなくて、見えた球をとにかくセンター前に打っていくとか、当てにいくとか、そういうふうに小さくなってしまうので、やっぱり打てないんですよね。一番分かりやすい選手だと、多分、巨人の坂本だと思うんですよ。
小藪 (無言で頷く)
古田 ジャイアンツの坂本はドーンと見逃し三振したり、変な空振りをして簡単に三振してアウトなったりでアッサリとアウトになる時があるじゃないですか。
小藪 はい。
古田 でも、終わってみたら3割3分とか20本近くとかね。
小藪 ずっと打ってる。
古田 あれは読みが入っていくんですよ。ここでこれを利用されたから次は打つとか、やっぱりそういうのがないと。それは自分がレギュラーで固定されているから出来るんですよ。ある程度、こいつでいこうと思った時には我慢して使ってあげた方が結果はいいと思いますね。
【ここから陽川など若手について山本昌も一緒に語ります】
小出水 陽川さんは4番でいいと思うんですけど。
古田 2軍でずっと何十本もホームランを打つのって難しいんですよ。そこで結果を残しているんで全然アリです。4番でいくべきです。
小藪 山本さんはどうですか?
山本 よく2軍で対戦したんですよ。
小藪 ほー。
山本 恐らく何十回も対戦していますけど、僕のイメージとしては、大きいのもあるんだけど脆い面もある。ただ、3年間対戦していませんから随分と成長したなというのがありますね。だから、ここから一皮むけるかむけないか大事なんですけど。私が技術的に高いと思うのが大山選手と高山選手なんですよね。
小藪 おぉぉ。
古田 高山にしても中谷にしても年齢的には今が一番いいときです。
小藪 そうか。中谷さん(25)、大山さん(23)、高山さん(25)、陽川さん(26)。ここらが軸でバチっとしたらね。
小出水 今、20代の野手がもうちょっと成長したら、なかなか凄いメンバーですよね。
古田 もう全然いいですよ。2、3年前の広島を見ているようなもんですから。
小藪 おぉぉ。
古田 同じ世代の奴らがグッと来た時って、僕らのヤクルトが強かった時もだいたい20代でしたから。もうイケイケモードで。
ここから逆転優勝への投打のキーマンの話になり古田は『中谷選手』、山本昌は『小野投手』とフリップに書きました。山本昌のお話は過去にも違う番組でしていましたのでカットしています。それがこちら
古田 陽川は僕はそこそこ大丈夫だと思っています。
小藪 もう確定?
古田 もう大丈夫だと思います。こんな感じで落ち着いてやっていけるんじゃないかと思います。ちょっと心配な部分があるのが中谷。
小藪 ほー。
古田 2017年にホームラン20本打って、これからレギュラー獲るんじゃないかというところで春先ずっと調子が悪くてまだフラついている感じじゃないですか。だから、良いところと悪いところがありますよね。本人も自分にかなり期待していたと思うんです。良かった時を知っているだけに良い部分が右肩上がりに上がっていってくれたら、チームは強くなっていきますよね。
小藪 だから、こういう方を固定してずっと。
古田 そうですね。首脳陣の期待に応えられる成績を残していかなきゃいけないんだけど、そういう意味では可能性は十分あるし、それこそ「福留さん、糸井さん、そろそろ」という時期も近い将来ありますから。
小藪 そうかあ。
古田 やってもらわないといけないですね。
以上です。
2018年の前半戦終了時点で固定されていたと言えそうなのが、糸原と福留と糸井と陽川ぐらいですね。残りの4人の野手は流動的でした。