2018年7月26日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.オリックス戦で先発し9回1失点の好投を見せた埼玉西武ライオンズの菊池雄星。1週間でフォームを変更したことについて元横浜の平松政次、元近鉄西武の金村義明、ヤクルトで監督をしていた真中満がフジテレビアナウンサーの内田嶺衣奈と共に語っています。
【この日の菊地の投球内容】
9回127球、被安打7、奪三振7、四死球1、失点1
今季8勝2敗 防御率3.09 (7/26の試合終了時点)
アナ 今日は菊池雄星投手もスゴく気迫溢れるピッチングでしたよね。
平松 まあ、いつもかなり全力投球で投げるんですけど。
アナ はい。
平松 何やら今日はフォームを変えたというね。そういうところでちょっと見てもらいたいんですけどね。
【7/20と7/26のフォームの比較映像を見ながら】
平松 7月20日は二段モーション。今日は足を上げたらそのまま投げるというね。
アナ はい。
平松 二段モーションというのは意識をしているんですよ。足を上げてから下ろしてからまた上げてと。
アナ うーん。
平松 タメを作るということなんでしょうけど、今日のフォームは足を上げてそのままスムーズにいきますんでね。こういうフォームって、ピッチングフォームもバッティングフォームもそうなんだけど、意識してやると良くないんですよね。
アナ はい。
平松 やっぱり、無意識の中で投げていくということが非常に大事なんで、今日なんかは菊池雄星のフォームとかボールを見たら素晴らしいボールを投げているんでね。
アナ うーん。
平松 このままの形でいった方がいいと思います。金村さん。
金村 2017年のフォームに戻したような格好ですよね。
平松 ですよね。
金村 二段フォームが禁止というので今日のフォームで投げていて、また二段フォームがOKになって意識的に二段フォームに変えたみたいなね(笑)
平松 そうそう。
金村 それで最近勝てなくなって、ちょっと神経質なところがあるんで、2017年のフォームに戻しただけというふうに見えるんですけどね。
平松 真中さん、これ二段モーションで投げていると、もちろん球も速くなるんですけど、菊池雄星の場合はコントロールが良くないんで。
真中 そうですね。ちょっとバラバラなんでしょうね。こうやってフォームを変えるのって勇気がいるじゃないですか。
平松 いりますよね。
真中 バッターはピッチャーの動きを見てからなので自分主導じゃないんで、意外と簡単に変えられるんですよ。
アナ へぇ~。
真中 ピッチャーのフォーム変更はかなり勇気がいるんですけど、こうやって思い切って変えられるというのは菊池雄星の能力ですね。
アナ それを1週間で変えるというのがまた。
真中 そうですね。けっこう勇気がいりますよ。急に変えていますからね。
平松 だから、本人もこの二段モーションだとマイナスの部分が自分で分かりきっているんでしょうね。
金村 うーん。
平松 まあ、コントロールが悪いからもっとコントロールを良くしたいと。そういう中で変更して非常に良かった。
アナ はい。菊地投手のコメントが入ってきているんですけど「これまで下半身が上手く使えていなかった 次に繋がると思う」と今のフォームの手応えを口にしていたそうです。
平松 だから、自分が一番手応えを感じるフォームがいいんでね。まあ、次回の登板が楽しみです。
以上です。
何個かフォームを持っているのは強いですね。修正能力にも関わってきますよね。