2018年8月17日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.北海道日本ハムファイターズ戦との首位攻防戦で勝負を分けた7回表の埼玉西武ライオンズの菊池雄星が投じたカーブの意図について元横浜の斎藤明雄、楽天で監督をしていたデーブ大久保、元ヤクルト広島の笘篠賢治がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
【状況】
西武が1点リードの7回表2アウトランナー3塁
ピッチャー菊地、バッター近藤
2ボールから3球目は154キロの真っ直ぐでストライク
4球目はボール
5球目は156キロの真っ直ぐでファール
フルカウントの6球目にカーブを投げる
大久保 明雄さん、近藤に打たれたカーブですよね。
斎藤 そうですよね。
大久保 僕からしたら、見せていない球なんで、目先を変えてのカーブでちょっと仰け反らせての勝負球なのかなと。
斎藤 私も真っ直ぐ、真っ直ぐと入って、カーブの選択は間違っていないと思います。
大久保 そうですよねぇ。
斎藤 ただ、キャッチャーの炭谷がそのカーブを要求した時に何を考えてカーブのサインを出したのかというのが菊地の方が分かってない。
大久保 なるほど。低めのボールを投げないとダメですよね。
斎藤 低めのボールで、振ってくれればいいよ。振ってくれなくてもボールでいいよ。あとは真っ直ぐとスライダーで勝負できるよというサインの出し方ですよ。
大久保 そうですね。
斎藤 それで、菊地の方が投げミスというか、コントロールミスをして打たれたという。両手に膝を当てる気持ちも分かるんですけど、もう少し1球の大事さをね。
大久保 そうですね。
斎藤 しっかりとボールの縫い目を持って大事に投げてほしい感じです。
大久保 苫篠さんは。
苫篠 これね、中田が全く前の3打席で物凄く打ちにくそうにして抑え込まれていたんですよ。
大久保 はい。
笘篠 だから、4番の中田勝負でいくと思っていたら、3番の近藤勝負でいって、歩かせても逆に中田にプレッシャーを掛けられたんですよね。結果論なんですけど、そこをカーブで低めに投げてフォアボールでもいいぐらいのボールを投げてほしかったんですけどね。
大久保 そうですね。
笘篠 真っ直ぐがあれだけキレていただけに悔やまれますね。
斎藤 あの場面はフルカウントだったんで、ボールになるカーブで歩かせても良かったですね。
大久保 カーブを選択するならですね。
斎藤 うん。
アナ いずれにしてもエースで初戦を落としたのはちょっと痛かったというのがありますよね。
大久保 非常に痛いです。
以上です。
ボールになるカーブ投げとけよって話です。