2018年5月にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大に解説者の谷沢健一がフジテレビアナウンサーの内田嶺衣奈と共にインタビューをしています。

 

【藤岡の5月16日の試合終了時点の今季成績】

35試合、打率.254、32安打、2HR、4盗塁

 

プロの感触

谷沢 藤岡裕大選手に来て頂きました。どうですか(プロに入っての)感触は?

 

藤岡 毎日試合があって疲労が溜まっていく中での試合が続くので、その辺は大変だなと感じていますね。

 

谷沢 デビュー戦で3安打を打ったでしょ。開幕戦は足が震えた?

 

藤岡 いや、緊張はそこまでは無かったですけど、第1打席とかは多少は緊張しました。まあ、積極的に打ちにいけたので良かったですね。開幕戦に関してはインコースに来なかったので打たせて頂いていたなという感じがありますけど。

 

谷沢 プロの壁というか、バッティングで少し障害があったりする?

 

藤岡 最近ちょっと良くなってきたんですけど、4月中旬からは打たせてもらえない日々が続いたので。

 

谷沢 ほー。

 

藤岡 インコースに続けられて自分のスイングが出来ないっていう試合が多かったので、その辺はプロだなと感じました。自分のバッティングは素直に打ちに行くのが1番の持ち味だと思っていて、その中で強引にならずにセンター中心に打っていけるというのが持ち味だと思うので、そこの技術をもっと高めていきたいなと思っています。

 

アナ 実際にプロ入りしてから対戦してみてスゴいなと思った選手はどなたかいますか?

 

藤岡 ピッチャーだと菊池雄星さんはすごく速く感じましたね。こういうピッチャーを打っていかないと這い上がっていけないなと思うので。

 

谷沢 特に菊池雄星だと左ピッチャーだから。

 

藤岡 そうですね。

 

谷沢 カットするのが精一杯かな?

 

藤岡 そうですね。今はバットに当てるのが精一杯って感じですね。

 

谷沢 あー。

 

藤岡 西武にいる秋山さんみたいに広角に打ってヒットを量産できるバッターになりたいと思っていて、どんどん技術を上げていきたいなと思っています。

 

 

井口監督について

谷沢 井口監督の印象はどうですか?

 

藤岡 やりやすいようにやらせて頂いているので。

 

谷沢 うん。

 

藤岡 特にこうしろとか言われることもないので本当にノビノビやらせてもらっています。

 

谷沢 バッティングで(ショートのポジション争いの)競争に勝ち上がったのかな?

 

藤岡 どうなんですかね。自分の1番の売りは守備だと思っているので、肩は人よりも自信があるので、そこを生かした守備というのはこだわってやっているので。

 

 

高校時代の話

谷沢 うん。高校時代の岡山理科大附属高校の監督の早川(宣広)さん。

 

藤岡 はい。

 

谷沢 早川監督から話を伺ったんだけど、肩が強いんですよ。(隣のアナウンサーに話し掛ける)

 

アナ はい。

 

谷沢 どれぐらい投げる?

 

藤岡 今は分からないですけど、昔は120メートルぐらいは投げていました。ピッチャーを高校の時はしていたんで。

 

谷沢 そう。高校の時にリリーフをやったりしていて147キロを出しているんだよ。

 

アナ へぇ~。

 

谷沢 それで、同級生にはDeNAの柴田竜拓がいる。柴田がキャプテンだったんでしょ?

 

藤岡 そうです。高校の時のキャプテンは柴田でした。

 

谷沢 それから亜細亜大学に進んで先輩にいい選手がいるんですよ。九里と薮田。(2人とも高校・大学の先輩)

 

藤岡 はい。

 

谷沢 それから?

 

藤岡 ソフトバンクの高田知季さんもそうです。(高田も高校・大学の先輩)

 

谷沢 そういう意味では心強いな。

 

藤岡 そうですね。先輩がたくさんいるので。刺激になりますね。

 

谷沢 うん。そうだね。

 

 

ショート守備について

藤岡 守備ではソフトバンクの今宮さんみたいな肩を生かした中で広い範囲をカバーできる守備力を身に付けていきたいなと思っています。

 

谷沢 今宮は守備範囲が広いもんな。

 

藤岡 そうですね。

 

谷沢 でも、藤岡は肩が強いからそれを補うモノがあるんじゃない?

 

藤岡 そうですね。人より深く守って、なるべき守備範囲を多くカバー出来るようにと意識してやっています。

 

 

【守備を指導しているロッテの鳥越裕介ヘッドのコメント】

鳥越 捕るのに関しては今宮の方が数段上だと思います。守備範囲も含めて。やっぱり、藤岡は肩が強いですね。それで、捕る時に変に掴みにいかないので衝突もしないですね。まだ足の使い方とかは上半身に頼っているところがあるんですけど、そんな中でもそれなりにこなしているので。打つ方では今宮には勝てるんじゃないですか。監督と話して野手の中ではセンターラインがしっかりしていないと勝てない。いい競争をして日本で1番になってもらいたい。宝物ですから、しっかりと磨かないといけないです。

 

 

藤岡 鳥越ヘッドコーチに関しては技術面というよりは試合に入るための準備だとかを言われますけど、特に井口監督にしても鳥越コーチにしても技術的な事をそんなに言われてなくて自分の持っているモノを今はしっかり出すということを意識していますね。

 

谷沢 なんか鳥越コーチからは打てなくても声だけはスゴい大きな声でベンチから出していると。その声だけを失わなければ使い続けると言われているんだって。

 

アナ はい。

 

谷沢 そんな声出しているの?

 

藤岡 そうですね。打てなかったりした時はそういうのを意識していますね。途中で代わったりした時は自分が出ている時に応援してくれていた人がいるので、代わったら声を出してチームを盛り上げていきたいなと思っていますね。

 

 

西武の源田について

アナ 社会人時代の1年先輩に西武の源田選手がいらっしゃいますけど、源田選手の存在はどうですか?

 

藤岡 1年目から活躍して新人王も獲って、1年目にしてはスゴい数字を残された方なので、今は1年目の源田さんの数字を目標に日々頑張っている感じですね。

 

谷沢 社会人時代のチームのトヨタでは源田君がショートのポジションにいて本当はショートをやりたかったんだけども、外野に追いやられて。

 

藤岡 そうですね。

 

谷沢 その悔しさはなかった?

 

藤岡 悔しさはありましたけど、守備力では勝てないと思っていたので外野にチャレンジしてって形でしたね。

 

アナ そんな源田選手からメッセージが届いています。

 

藤岡 本当ですか。

 

 

【源田が語る藤岡】

源田 (後輩のプロ入りは)嬉しかったのもありますし、負けられないなというのもありました。僕はあんまり意識しないようにしていますけど、藤岡が僕の1年目の数字を目標にしてくれているみたいなんで、そういうのを聞くとちょっと意識するかなっていう感じです。(藤岡は)身体能力がズバ抜けていると思います。僕には出来ないようなプレーをするんで、能力では勝てないんで、他のところで勝てるように頑張ろうかなと。

 

【源田からのメッセージ】

源田 裕大、お互いに怪我せずにシーズンを戦って、また飯でも行きましょう。

 

 

アナ いかがですか?

 

藤岡 そうですね。本当にスゴく気にかけてくれるいい先輩なので、そういう中でも負けたくないという気持ちを持ちながらプロでのキャリアを積んでいったら、いつか自分が追い越せるようになっていきたいと思いますね。源田さんは1番はスゴくメンタルが強いと思います。あまり深く考え過ぎないところとか。自分はけっこう打てなかったりすると悩むタイプなので、そういう前向きな姿勢はスゴいなと感じますね。

 

 

これから目標

藤岡 チームとしてはリーグ優勝を目標にやっています。個人としては源田さんに続く新人王を獲りたいです。

 

谷沢 これからが勝負だもんな。

 

藤岡 そうですね。始まったばっかりです。

 

谷沢 どうも、ありがとうございました。

 

藤岡 ありがとうございました。

 

 

握手をしてインタビューは終了。

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