2018年8月28日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のシカゴホワイトソックス戦で先発し7回4失点で敗戦投手となったニューヨークヤンキースの田中将大についてメジャーで活躍した小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に語っています。
【この日の田中の投球内容】
7回98球、被安打10、奪三振7、与四死球2、失点4
今季9勝5敗 防御率3.97 (8/28の試合終了時点)
【田中の試合後のコメント】
田中 最初の満塁のピンチは自分の中でコントロールできながら、いいエネルギーで投げられていたと思うんですけど、6回は『もう1回、自分で抑える』という気持ちが今度は逆に強すぎて、それがちょっと力みになってしまって、それでボールの制球が甘くなってしまったところが最初の満塁のピンチと2回目の満塁のピンチとの違いだったと思いますね。そこで相手につけ込まれてガタガタっと3点取られてしまったので、そこが一番のポイントかなと思います。
アナ 田中投手、5年連続二桁勝利はまたしてもお預けなりました。チームも敗れましたね。
小宮山 残念でしたね。今日は立ち上がりから素晴らしい投球だったので間違いなくいけるだろうと思っていたんですけど、ちょっと結果が思わしくないので、何とも言えないんですけど。
アナ 田中投手は4回と6回の2度の満塁のピンチについて、コントロールの違いを話していました。では、改めて4回と6回の場面を見ていきます。まずは4回はノーアウト満塁の場面でした。
小宮山 はい。この状況では0-0だったので、点をやっちゃいけないと思ってかなり集中していたと思うんですよ。
アナ はい。
小宮山 ストライクからボールになるようにしっかりとイメージ通りに投げられていましたので、このへんはさすがだなという感じですよね。3アウト目は強い当たりでしたがセカンドゴロで打ち取れたので、0点で凌いだのは大きいと思うんですよ。
アナ そして、6回は1アウト満塁でした。
小宮山 2点リードしている状況で、もう一度抑えてやろうとしていたんですけど、本人も口にしていた通り、力みがあったのだ、コントロールが出来なくなってしまったということなんでしょうけど、ただそこまで酷い状況ではないので、好投だと思いますよ。
アナ では、4回の抑えた時と6回の打たれた場面のボールを見ていきましょう。
小宮山 抑えた時のボールを見てもらうと分かるんですけど、ストライクからボールになるようなところに、しっかりとコントロールできているわけですよ。
アナ はい。
小宮山 バッターからするとストライクだと思って振ってみるとボールゾーンになるので思うようにならないんですよね。
アナ はい。
小宮山 ところが6回は本人が言うところの、力みというものが加わって、ストライクゾーンの中に入ってしまったと。ただ、ボールそのものも全然浮いていない。どちらかと言うと低い部類のボールなので、そこまで悪いボールではないと思うんですよ。結果的にひっくり返されてしまいましたけど、投球そのものは悪くないです。
アナ 投球は良かったと。
以上です。
このあとに小宮山は悪いのは打たないヤンキース打線だと力説しました。